インビザラインファースト・プレオルソ・床矯正の違い|小児矯正3種の特徴と選び方を解説

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子どもの歯並びが気になり始めた保護者にとって、インビザラインファースト・プレオルソ・床矯正は代表的な3つの選択肢です。

この3つは対象年齢・装着方法・治療目的・費用がそれぞれ異なり、お子様の年齢や歯の状態によって適切な装置が変わります。

本記事では各装置の特徴と違いを整理し、選択時のポイントを歯科ポータル編集部の視点で解説します。

この記事でわかること
  • インビザラインファースト・プレオルソ・床矯正の基本的な違い
  • 対象年齢・治療期間・費用の比較
  • 各装置のメリット・デメリットと注意事項
  • 装置選びの考え方と相談の進め方

3つの装置の基本概要

インビザラインファースト・プレオルソ・床矯正は、それぞれ設計思想と適応症例が大きく異なります。まず3つの装置の種類と主な特徴を確認しておきましょう。

装置 タイプ 主な特徴
インビザラインファースト 透明マウスピース 6〜10歳の混合歯列期向け。3D計画で歯と顎を同時に動かす
プレオルソ やわらかいマウスピース型 取り外し可能。口周りの筋機能トレーニング兼用
床矯正 プレート型(拡大装置) ネジで顎の幅を広げる。歯科医院で定期的に調整

装着時間と治療目的の違い

装着時間は装置によって大きく異なります。インビザラインファーストは1日20〜22時間の装着が必要で、食事と歯磨き以外は常に装着します。

プレオルソは日中1時間と就寝中の装着が基本で、生活への負担が比較的少ないのが特徴です。床矯正は1日14時間以上の装着が目安で、学校や食事中は医院の指示に従って外せる場合もあります。

治療目的も装置ごとに異なります。インビザラインファーストは歯並びの改善と顎の発育誘導を同時に行うことを目的としています。

プレオルソは口呼吸や舌癖といった口腔機能へのアプローチを主な目的とし、軽度の歯並び改善も期待される装置です。床矯正は顎の幅を広げることで、永久歯が並ぶスペースを確保することを目指します。

対象年齢と治療期間

小児矯正は開始時期が重要です。お子様の成長段階に合わせて適切な装置が選ばれます。

装置 推奨開始年齢 治療期間の目安 第2期治療
インビザラインファースト 6〜10歳(混合歯列期) 1.5〜2年程度 必要に応じて別治療へ移行
プレオルソ 4〜10歳 1〜2年程度 通常は別装置へ移行
床矯正 6〜12歳(永久歯交換期) 1〜3年程度 必要に応じてワイヤー矯正等へ

いずれの装置も第1期治療として使用され、永久歯が生え揃った後に第2期治療(ワイヤー矯正など)が必要になるケースがあります。

第1期で歯並びや顎の状態が大きく改善されれば、第2期治療が不要になる場合もありますが、長期的な治療計画を事前に歯科医師に確認しておくことが重要です。治療期間には個人差があり、お子様の状態によって変わります。

費用とメリット・デメリット

矯正治療は公的医療保険が適用されない自由診療です。費用は医院によって異なり、検査料・調整料・保定装置代などが別途必要な場合があります。以下はあくまで目安として参考にしてください。

装置 費用目安
インビザラインファースト 40〜60万円程度
プレオルソ 10〜20万円程度
床矯正 30〜40万円程度

インビザラインファーストの特徴

透明なマウスピース型のため目立ちにくく、取り外して食事や歯磨きができる点が大きな利点です。装着時の違和感が少ないとされており(個人差あり)、通院間隔が比較的長い医院もあります。

一方で装着時間の管理には保護者のサポートが欠かせず、紛失・破損のリスクもあります。費用が3つの中で最も高め、かつ適応できる症例に限りがある点も考慮が必要です。

プレオルソの特徴

やわらかい素材のため装着時の違和感が少ないとされており(個人差あり)、口腔機能へのアプローチを目的とした装置です。

費用が比較的抑えられる点も魅力です。ただし装着時間が短い分、効果が限定的になる場合があり、重度の不正咬合には不向きです。効果を出すにはお子様自身が装着習慣を継続することが必須です。

床矯正の特徴

歴史が長く実績のある装置で、顎の幅を広げることで永久歯のスペース確保をめざします。比較的安価な医院もあり、取り外しが可能です。

一方で装置の違和感や話しにくさがある場合もあり、定期的に自分でネジを回すなど保護者・お子様の管理が必要です。顎の拡大にも限界があり、状態によっては適応外となることもあります。

装置選びの考え方

3つの装置に単純な優劣はなく、お子様の口腔状態・生活習慣・家庭のサポート体制によって適切な選択が変わります。受診前に以下のポイントを整理しておくと、歯科医師との相談がスムーズに進みます。

  • 不正咬合の種類:出っ歯・受け口・叢生など、症状によって適応する装置が異なります
  • 顎の発育状態:顎の幅・大きさ・成長段階が装置選びの基準になります
  • 口腔習癖の有無:口呼吸・指しゃぶり・舌癖がある場合は口腔機能改善を目的としたアプローチも選択肢になります
  • お子様の協力度:装着時間を守れるかどうかが治療効果に直結します
  • 保護者のサポート体制:装着確認や声かけを継続できる環境かどうかも重要です
  • 費用・通院頻度:家庭の状況に合った無理のない治療計画を選ぶことが大切です

相談時に伝えること

初診相談では以下の情報を伝えると、歯科医師がより正確な診断を行えます。

  • お子様の年齢と歯の生え変わり状況
  • 気になっている症状(前歯の重なり・出っ歯・受け口など)
  • 過去の歯科治療歴
  • アレルギー・既往歴
  • 家族の歯並びの傾向
  • 学校・習い事のスケジュール

それぞれの装置には適応となる症例が決まっており、装置選びは自己判断ではなく、必ず歯科医師による検査・診断を受けたうえで決定することが大切です。

また、第1期治療後に第2期治療が必要になるケースも多いため、長期的な治療計画についても事前に確認しておきましょう。なお、治療効果には個人差があります。

受診の進め方と検討ステップ

実際に受診を検討する際は、以下の流れで進めると比較・判断がしやすくなります。

  1. 情報収集各装置の特徴を理解する
  2. 複数医院の比較矯正専門医・小児歯科併設の医院を検討する
  3. 初診相談お子様の現状を診てもらう
  4. 精密検査レントゲン・型取り・口腔内検査を受ける
  5. 治療計画提示装置・期間・費用の提案を受ける
  6. セカンドオピニオン必要に応じて他院での意見も検討する
  7. 治療決定・開始納得したうえで治療を開始する

医院選びでは、小児矯正の実績や複数装置から選べるかどうか、リスクや代替案まで丁寧に説明してくれるかを確認することが重要です。

また通院のしやすさ(距離・診療時間・予約の取りやすさ)や、総額・追加費用が明示されているかどうかの費用の透明性も判断材料になります。

まとめ

インビザラインファースト・プレオルソ・床矯正は、対象年齢・装着方法・治療目的・費用がそれぞれ異なります。

透明で目立ちにくい装置を希望するならインビザラインファースト、口腔機能改善を含めた取り組みならプレオルソ、顎の幅の拡大を目的とするなら床矯正が選択肢になります。ただし最終的な装置選択はお子様の口腔状態と歯科医師の診断によります。

複数の医院で相談し、お子様と保護者が納得できる選択をすることが大切です。

ベストチョイス編集部
ベストチョイス編集部

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