オールオン4とは、上顎もしくは下顎に4本のインプラントを埋め込んで10~12本の義歯を固定する治療法で、片顎だけでなく上下両方(両顎)に適用することもできます。インプラントを1本1本埋入するよりも身体に負荷がかかりにくく、費用負担が比較的少ないのが大きなメリットです。片顎の費用相場は250万~400万円、上下両方(両顎)の場合は500万~800万円程度が目安になります。
本記事では、そんなオールオン4の費用の内訳や総額の目安、費用に関わってくる要素についてまとめました。医療費控除の考え方や注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
治療の流れやメリット、デメリットなど、オールオン4の詳細について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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オールオン4の費用相場:通常のインプラントとの比較
通常のインプラントの費用相場 | オールオン4の費用相場
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片顎の費用相場 | 360万~480万円 | 250万円〜400万円
上下両方(両顎)の費用相場 | 500万~1,000万円 | 500万円〜800万円
1本あたりの費用相場 | 30万~40万円 | 17万~25万円
多くの歯を失っている方や歯全体がボロボロの方がインプラントをしようとすると、従来は1本1本埋入しないといけませんでした。しかし、近年では医療技術が進み、4本のインプラントで10~12本の歯を補填できるオールオン4という治療法が普及しつつあります。通常のインプラントと比較して費用がどのように変わるのか、以下の項目ごとに見ていきましょう。
片顎の費用相場
オールオン4も含めてインプラントは自費診療ですので、歯科医院によって費用設定が大きく異なることをまず理解しておく必要があります。そのため、以下でご紹介する費用は、あくまで目安とお考えください。
通常のインプラントで1本ずつ、上下どちらかの顎に12本埋入した場合の一般的な費用相場は、360万~480万円です。その一方で、オールオン4では片顎で250万円〜400万円程度が相場といわれています。
上下両方(両顎)の費用相場
通常のインプラントで上下両方(20~24本)を治療する場合は、検査代や治療プラン作成代、施術代、メンテナンス代なども含めて500万~1,000万円ほどが相場です。
一方で、オールオン4を上下両方に適用したときの費用相場は、500万円〜800万円となっています。オールオン4は埋入するインプラント本数そのものが少ないため、通常のインプラントの半額以下に費用を抑えられるというわけです。
1本あたりの費用相場
インプラント1本あたりの費用相場は、通常のインプラントが30万~40万円、オールオン4が17万~25万円です。通常のインプラントよりもオールオン4のほうが十数万円安いことがわかります。「多数の歯を失っている」「歯がボロボロ」といった歯全体の治療が必要な方には、オールオン4が向いているといえるでしょう。
費用の内訳
オールオン4の費用は、主に精密検査代、手術代(インプラント体の埋入)、仮歯の製作費、最終的な人工歯(上部構造)の製作費といった項目で構成されています。どの項目にどれくらいの費用がかかるかは医院によって内訳の示し方が異なるため、見積もりを受け取る際は、どこまでの工程が含まれた金額なのかをあわせて確認しておきましょう。
オールオン4は医療費控除の対象
オールオン4は、医療費控除の対象です。医療費控除とは、1年間(1月1日~12月31日)に自己または生計を一にする家族のために支払った医療費が一定額を超える場合に受けられる制度です。
国税庁の案内によると、医療費控除の金額は次の式で計算されます(最高200万円)。
(実際に支払った医療費の合計額-保険金などで補てんされる金額)-10万円
※その年の総所得金額等が200万円未満の方は、10万円の代わりに総所得金額等の5%を差し引きます。
この式で計算した金額が「所得控除額」で、実際に還付される金額は、この控除額に自分の所得税率をかけたおおよその目安になります。正確な金額は所得や他の控除の状況によって変わるため、確定申告の際に税務署や税理士に確認しましょう。
費用負担が比較的軽いといっても、オールオン4は決して安い治療ではありません。同一生計の世帯内で10万円以上の治療費の支払いがあった方は、ぜひ医療費控除制度を活用しましょう。
オールオン4は保険適用になる?
オールオン4は、原則として健康保険が適用されない自由診療です。ただし、病気や事故によって顎の骨を広範囲に失った場合など、一定の条件を満たすケースに限り保険が適用されることがあります。
保険が適用される条件や、保険診療と自由診療での治療内容の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

オールオン4の費用に関わってくる要素
費用が歯科クリニックごとに異なるのには、主に以下の4つの要素が関係しています。
- 使用するインプラントメーカーや材質の違い
- インプラントの保証制度の有無
- 治療に対応できる専門医が在籍しているか
- 処置に適した医療体制が整っているか
詳細を一つずつ確認します。
使用するインプラントメーカーや材質の違い
1つ目に、インプラントメーカーや材質の違いが挙げられます。インプラントは人工歯根(インプラント体)・土台(アバットメント)・人工歯(上部構造)で構成されており、インプラント体にはチタンや合金などの素材が使用されるのが一般的です。
インプラントメーカーは品質にこだわりを持っているところも多く、有名なメーカーの製品は費用が高い傾向にあります。人工歯の素材としてはジルコニアやセラミックがよく使われますが、中でも自然な見た目に仕上がるセラミックは人気で、費用も高めです。
インプラントの保証制度の有無
2つ目に、インプラントの保証制度の有無が挙げられます。万が一インプラントが破損したり脱落したりした場合に無償もしくは割引価格で再治療を受けられる制度のことで、保証内容や保証期間は医院によって異なります。保証内容が充実していれば手厚いサポートを受けられますが、その分、費用がかさむ傾向にあります。
だからといって、保証が付いていないインプラント治療を受けるのはおすすめできません。再治療時などに料金の割引を受けられず、より高額な費用がかかるリスクがあるためです。
治療に対応できる専門医が在籍しているか
オールオン4の費用に関わる3つ目の要素は、治療に対応できる専門医が在籍しているかどうかです。オールオン4は通常のインプラントよりもさらに専門的な知識・技術、そして経験が求められますので、どの歯科クリニックでも対応できるとはいえません。
そのため、より専門性の高い知識・技術を身に付けた経験豊富な歯科医師を探す必要があります。オールオン4の治療費の大部分は、ハイレベルな技術を持つ歯科医師による処置料と捉えてもいいでしょう。
処置に適した医療体制が整っているか
オールオン4の費用を決める4つ目の要素は、処置に適した医療体制が整っているかどうかです。インプラントは外科手術によって埋入しますので、専用オペルームなどの適切な施設が欠かせません。また、歯科用CTのような先進医療機器も不可欠です。
精密かつ正確な処置を行うには、それだけの施設・設備が求められます。医療体制が充実しているほどオールオン4の費用も高めに設定される傾向にありますが、質の高い治療を受けるのに避けては通れない経費と考えるといいでしょう。
なお、麻酔の方法(局所麻酔のほか、静脈内鎮静法や全身麻酔を選べる医院もあります)や、分割払いなどの支払い方法に対応しているかどうかも、医院によって異なります。カウンセリングの際にあわせて確認しておくとよいでしょう。
費用が安すぎるオールオン4に注意
できる限りコストを抑えたいと考える方は多いでしょう。しかし、あまりにも費用が安すぎる場合は注意が必要です。
- マイナーなインプラントを使用している可能性が高いため
- 海外で埋入手術を実施するケースがあるため
- 後から追加費用を請求されるリスクがあるため
3つの理由について、詳しく解説します。
マイナーなインプラントを使用している可能性が高いため
「激安」を謳っているオールオン4の治療では、マイナーなインプラントを使用している可能性が考えられます。インプラントメーカーは国内外に100社以上存在していますが、あまり一般的ではないメーカーの製品を使用しているかもしれないということです。
このような製品には明確な臨床データがないケースも多く、そのインプラントを使用しても本当に問題ないかどうかが保証できません。万が一トラブルが起きた際に対応してもらえないリスクもありますので、歯科医院がどのインプラントメーカーを採用しているのかしっかり確認しておきましょう。
海外で埋入手術を実施するケースがあるため
あまりにも費用が安いと、海外でインプラントの埋入手術を受けることになるかもしれません。一般的に日本よりも海外のほうが治療費が安いため、その国の治療費を記載して安く見せるという仕組みです。
しかし、海外に行ったとしても、必ずしも日本と同水準の医療施設や技術による処置を受けられるとは限りません。また、海外渡航の準備も必要ですし、航空券代などの費用も別途かかります。結果的に大きな出費につながってしまいますので、安すぎるオールオン4には注意が必要です。
後から追加費用を請求されるリスクがあるため
相場よりも安いオールオン4を謳っている場合、費用の一部のみが明示されている可能性が考えられます。たとえば、インプラント埋入部分のみの価格や、仮歯までの価格しか表示していないケースなどです。一見安いと思いがちですが、このようなケースでは、後から追加費用を請求されるリスクが高いです。
料金を巡るトラブルは、残念ながら後を絶ちません。表示されている費用が、検査・手術・仮歯・最終的な人工歯(上部構造)までのどこまでを含んだ金額なのかを、契約前に必ず確認してください。1つの歯科医院のみに絞らず、複数の歯医者で見積もりを取って比較するのもおすすめです。
オールオン4を受けるメリット
受けるメリットは、以下の3つです。
- 治療期間や通院回数の短縮
- 身体への負荷がかかりにくい
- 顎の骨が不足していても治療の相談が可能
なぜこれらがメリットといえるのか、一つずつ解説します。
治療期間や通院回数の短縮
通常のインプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込んだ後、骨と人工歯根とがしっかり結合するまでに数ヶ月間を要します。仮歯をつけるとはいっても、人工歯を被せるまでに5ヶ月間、人によっては1年以上かかるケースもあるようです。
その一方で、オールオン4は即時荷重と呼ばれる方法で手術を行い、その日のうちに人工歯を装着します。人工歯根の埋め込みから人工歯を被せるまでの工程を1日で終えられますので、治療期間や通院回数の大幅な短縮が可能です。
身体への負荷がかかりにくい
複数本のインプラントを埋入する際、インプラントの本数分だけ顎に穴を開けなければならず、痛みや腫れが心配されます。また、このようなケースでは手術は1回では終わらず、2~3回に分けて行われるのが一般的です。患者さんにとっては、肉体的にも精神的にも負担に感じてしまうでしょう。
しかし、4本のインプラントで10~12本の義歯を支えるオールオン4であれば、4箇所のみの切開で済みます。手術時間が短くなる上に1回で終わりますので、身体への負荷が少なくて済むのが、大きなメリットです。
顎の骨が不足していても治療の相談が可能
インプラントを埋め込む際に顎の骨が足りていない場合は、骨造成手術をしてから埋入する流れが一般的です。しかし、骨造成手術には別で費用がかかるケースも多く、患者さんの大きな負担になっていました。
オールオン4では骨造成手術は基本的に必要なく、骨の量が多いところを見つけてインプラントを埋入するのが特徴です。顎の骨が足りずに治療を断られてしまった方も、オールオン4に対応している歯科医院なら相談ができるでしょう。ただし、顎の骨の状態によっては、まれに骨造成などの追加処置が必要になり、その場合は追加費用が発生することもあります。実際に治療が可能かどうかは、カウンセリングで確認しましょう。
よくある質問
まとめ
オールオン4の費用相場は、片顎が250万〜400万円、上下両方(両顎)が500万〜800万円、1本あたりが17万~25万円です。医療費控除の対象ですので、条件を満たす方は申請しましょう。
通常のインプラントより費用を抑えやすいことに加えて、治療期間や通院回数が少なく、身体への負荷がかかりにくいといったメリットがあります。表示されている費用がどこまでの工程を含むかを事前に確認し、複数の医院を比較したうえで検討してください。
以下では、千葉県でオールオン4におすすめの歯科医院をご紹介しています。近隣にお住まいの方は、参考にしてみてください。
関連記事:歯に自信のない方必見!千葉で信頼性の高いオールオン4(オールオンフォー)の5つのクリニックを紹介!
参考文献
医療広告について
自由診療に関する詳細内容
- 治療内容:上顎または下顎(あるいは上下両方)に4本のインプラントを埋め込み、10~12本分の人工歯を固定する治療法です。
- 費用(税込)の目安:片顎250万~400万円、上下両方(両顎)500万~800万円程度(医院によって異なります)。
- 治療期間の目安:通常のインプラントより短縮できますが、初回の手術から最終的な人工歯の完成まで、医院や症例によって期間は異なります。
- 主なリスク・副作用:外科手術に伴う感染・出血・神経や血管の損傷、インプラントの破損・脱落、噛み合わせの不調和などが起こる可能性があります。治療前に医院からの説明を必ず確認してください。
- 本記事の医療情報は一般的な情報提供を目的としており、医師による診断や治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関へのご相談をおすすめします。
- 医療・健康に関する情報は変更される場合があります。実際の受診・治療については医療機関へご確認ください。


