インビザラインの破損・変形・紛失|割れた・なくしたときの対処法と再作製の費用

※本記事には未承認医療機器(インビザライン)に関する情報を含みます。詳細は記事下部「医療広告について」をご確認ください。

インビザラインの治療中に、マウスピース(アライナー)が割れた、変形した、なくしたといったトラブルが起きたら、自己判断で次のマウスピースに進まず、まず治療を受けている歯科医院に連絡しましょう。マウスピースを着けない時間が続くと、歯が計画どおりに動かなくなるおそれがあります。

この記事では、破損・変形・紛失のそれぞれで起こりやすい原因と対処法、再作製の費用や保証で確認したいこと、トラブルを防ぐ習慣を解説します。

この記事でわかること

  • 破損・変形・紛失に共通する最初の対応
  • マウスピースが割れた・変形した・なくしたときの対処法
  • 再作製の費用や保証で確認したいこと
  • トラブルを防ぐための日常の習慣
目次

インビザラインが破損・変形・紛失したら、まず歯科医院に連絡する

どのトラブルでも、最初にすることは同じです。マウスピースの状態を確認し、次の通院日を待たずに歯科医院へ連絡し、指示を受けます。

インビザラインは、マウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす治療です。日本矯正歯科学会の治療指針でも、マウスピース型矯正装置の効果は装着時間に影響されるとされています。何も着けない状態で過ごしたり、自己判断で次のマウスピースに進んだりすると、歯とマウスピースが合わなくなり、治療計画の見直しが必要になる場合があります。

連絡するときは、次の内容を伝えると、医院が対応を判断しやすくなります。

  • 今使っているのが何枚目のマウスピースか、交換してから何日目か
  • いつ、どのように割れた・変形した・なくしたか(破損・変形は写真があると伝わりやすい)
  • 手元に1つ前や次のマウスピースが残っているか
  • 痛みやマウスピースの浮きがあるか

医院によっては、再作製したマウスピースが届くまで、1つ前のマウスピースを着けておくよう指示されることがあります。どのマウスピースを着けるかは、歯科医師が歯の状態を見て判断します。交換日の考え方はインビザラインの交換頻度は何日ごと?1週間・2週間の違いと交換タイミングで解説しています。

参考:公益社団法人 日本矯正歯科学会「アライナー型矯正装置による治療指針」

マウスピースが割れた・破損したとき

マウスピースは、取り外すときに端へ爪をかけて強く引っ張ったり、落としたり踏んだりしたときに、ひびが入ったり欠けたりすることがあります。

割れたマウスピースの対処法

小さな欠けでも、装着して痛みや口の中に当たる部分がないかを確認し、状態を写真に撮っておくと、連絡したときに状況を伝えやすくなります。割れた部分が歯ぐきや頬に当たる場合は、無理に着け続けず、医院の指示を待ってください。

接着剤でつなぐ、やすりで削るなど自分で修理すると、形が変わって歯に合わなくなるほか、口の中を傷つけるおそれがあります。

アタッチメントが取れた・欠けたとき

歯の表面に付けている小さな突起(アタッチメント)が取れたり欠けたりすることもあります。アタッチメントはマウスピースが歯をつかんで動かすための部分で、取れたままだと歯が計画どおりに動きにくくなります。取れたことに気づいたら、通院日を待たずに医院へ知らせておくと対応を相談できます。

マウスピースが変形したとき

マウスピースは熱に弱く、熱いお湯で洗ったり、夏場の車内など高温になる場所に置いたりすると変形することがあります。強い力で着け外しを繰り返すことも、ゆがみの原因になります。

変形したマウスピースは、見た目で分かりにくくても歯から浮いてしまい、歯に計画どおりの力が伝わらなくなります。着けたときに浮きや強い締め付け、痛みがある場合は使うのをやめて、医院に相談しましょう。熱を加えて形を戻そうとするのは避けてください。

変形がなくても、装着後にマウスピースの浮きが気になることはあります。浮きを減らすための補助具はインビザラインのチューイーとは?使い方と噛みすぎ・使わないときの注意点で解説しています。

マウスピースをなくしたとき

紛失で多いのは、食事のときにティッシュに包んで置き、そのまま捨ててしまうケースです。外出先や旅行先での置き忘れ、ペットが噛んだり持ち去ったりすることもあります。

まず、外した場所や移動した経路など、心当たりのある場所を探します。見つからない場合は、早めに歯科医院へ連絡します。連絡が遅れるほどマウスピースを着けない時間が長くなるため、見つかるまで待たずに相談してください。

再作製の費用と保証は契約前に確認する

マウスピースを作り直す費用や、再作製にかかる日数は、医院や契約内容によって異なります。治療費に再作製が含まれる場合もあれば、紛失や本人の不注意による破損は別途費用がかかる場合もあります。

トラブルが起きてから慌てないよう、契約前や治療を始める前に、次の点を確認しておきましょう。

  • 破損・変形・紛失で再作製したときに費用がかかるか、無料で対応できる回数に上限があるか
  • 紛失や本人の不注意による破損も、保証の対象になるか
  • 部分矯正などプランによって保証の内容が変わるか
  • 再作製したマウスピースが届くまでの期間と、その間の過ごし方

インビザラインの費用の内訳や、追加でかかりやすい費用はインビザラインの料金・費用|全体相場と内訳・追加費用の見方を解説で解説しています。

破損・変形・紛失を防ぐための習慣

トラブルの多くは、日ごろの扱い方で防ぎやすくなります。

  • 外したマウスピースはすぐに専用ケースに入れ、ティッシュやナプキンに包まない
  • 洗うときは熱いお湯を使わず、高温になる場所に置かない
  • 着け外しは片側だけを強く引っ張らず、医院で教わった方法で行う
  • ペットや小さな子どもの手が届く場所に置かない
  • 使い終えたマウスピースを捨ててよいかは医院に確認し、指示があれば保管しておく

旅行や出張のときは、専用ケースを忘れずに持っていくことが基本です。長期間家を空ける予定がある場合は、トラブルが起きたときの対応を事前に医院へ相談しておくと、慌てずに済みます。

インビザラインの破損・変形・紛失についてよくある質問

割れたマウスピースを使い続けてもよいですか?

割れ方によって対応が変わるため、使い続けてよいかは歯科医院に確認しましょう。割れた部分が歯ぐきや頬に当たる、痛みがある、歯から浮くといった場合は、無理に着けずに医院の指示を待ってください。

マウスピースの再作製に保険は使えますか?

インビザラインによる矯正治療は自由診療(保険適用外)のため、マウスピースの再作製にも保険は使えません。再作製の費用がかかるかどうかは、医院の保証内容や契約によって異なります。

旅行先でマウスピースをなくしたときはどうすればよいですか?

旅行先からでも、まず治療を受けている歯科医院に電話などで連絡し、帰宅までの過ごし方について指示を受けてください。予定より早く通院が必要になることもあるため、旅行前にトラブル時の連絡方法を確認しておくとよいでしょう。

まとめ

インビザラインが割れた、変形した、なくしたときは、自己判断で修理したり次のマウスピースに進んだりせず、早めに歯科医院へ連絡しましょう。再作製が届くまでに何を着けるかも、歯科医師の指示で決まります。

再作製の費用や保証は医院によって異なるため、契約前に確認しておくことをおすすめします。外したらすぐケースに入れる、熱を避けるといった習慣が、トラブルの予防につながります。

関連記事

インビザラインの治療の流れや、始める前に確認したいことは、次の記事で解説しています。

医療広告について

未承認医療機器に関する表示

国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法の承認を受けている製品が複数存在します。未承認医療機器であるため、万一重篤な健康被害が生じた場合も医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

インビザライン

  • 未承認である旨:インビザラインは医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を受けていない未承認医療機器です。海外で患者ごとに製作されるカスタムメイドの装置で市場流通性がないため、薬機法上の医療機器にも、歯科技工士法上の矯正装置にも該当しないとされています(出典:厚生労働省 平成26年6月4日付事務連絡(日本矯正歯科学会掲載))。
  • 入手経路:米国アライン・テクノロジー社の製品で、同社日本法人(アライン・テクノロジー・ジャパン)を通じて歯科医院が入手しています(出典:インビザライン・ジャパン公式サイト)。
  • 海外での認証・安全性情報:米国では1998年に、FDA(食品医薬品局)の市販前届出(510(k))で販売が認められています(出典:FDA 510(k) K981095)。これまでに世界で1500万人を超える患者が治療を受けています(出典:インビザライン・ジャパン公式サイト)。痛みや違和感、歯根吸収、歯肉退縮、後戻りなど、ほかの矯正治療と同様のリスクが生じる可能性があります。

自由診療に関する詳細内容

インビザラインによる矯正治療は自由診療(保険適用外)のため、費用は全額自己負担です。

  • 治療内容:治療計画に合わせて作製したマウスピース型矯正装置を段階的に交換し、歯並びを整える治療
  • 費用の目安:部分矯正 約30〜60万円、全体矯正 約70〜120万円(税込。症例や治療範囲、医院により異なる)
  • 治療期間の目安:部分矯正 数ヶ月〜1年程度、全体矯正 約2〜3年(保定期間は別途)
  • 主なリスク・副作用:装置交換時の痛みや違和感、装着時間が不足した場合に計画どおり歯が動かないこと、虫歯・歯肉炎、歯根吸収や歯肉退縮、治療後の後戻り。症例によってはマウスピース矯正だけでは対応できず、ほかの矯正方法が必要になる場合がある
医療広告について
  • 本記事の医療情報は一般的な情報提供を目的としており、医師による診断や治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関へのご相談をおすすめします。
  • 医療・健康に関する情報は変更される場合があります。実際の受診・治療については医療機関へご確認ください。
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