チューイーとは?インビザラインの使い方と噛む時間、噛みすぎ・使わないときの注意点

※本記事には未承認医療機器(インビザライン)に関する情報を含みます。詳細は記事下部「医療広告について」をご確認ください。

インビザラインのチューイーは、マウスピース(アライナー)を歯にしっかり密着させるために噛む、シリコン製の小さな補助具です。アライナーを装着したあとにチューイーを噛むことで、歯との間の浮きを減らし、計画どおりの力が歯にかかりやすくなります。

この記事では、チューイーの役割と使い方、噛みすぎたときや使わなかったときの注意点、なくしたときの対応を解説します。

この記事でわかること

  • インビザラインのチューイーの役割
  • チューイーの使い方と使うタイミング
  • 噛みすぎ・痛いときと、使わなかったときの注意点
  • チューイーの交換・お手入れと、なくしたときの対応
目次

インビザラインのチューイーとは|アライナーを歯に密着させる補助具

チューイーは、指で装着したアライナーを歯に押し込み、すき間なくなじませるための補助具です。弾力のある円柱形のものが多く、治療を受けている歯科医院で渡されるのが一般的です。

インビザラインは、マウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす矯正治療です。アライナーが歯から浮いていると、設計どおりの力が歯に伝わりにくくなります。特に新しいアライナーに替えた直後は、歯とアライナーの形が合いきっておらず浮きが出やすく、チューイーで密着させる意味が大きくなります。

ただし、チューイーは装着時間の代わりにはなりません。日本矯正歯科学会の治療指針でも、マウスピース型矯正装置の効果は装着時間に影響されるとされています。チューイーを使うことと、指示された装着時間を守ることは両方そろって意味があります。

参考:公益社団法人 日本矯正歯科学会「アライナー型矯正装置による治療指針」

チューイーの使い方

チューイーは、アライナーを装着したあとに、噛む位置を少しずつずらしながら全体を均等に押し込むように使います。噛む時間や回数は医院によって案内が異なるため、担当の歯科医院の指示を優先してください。

基本の手順

  1. 指でアライナーを歯にはめる
  2. チューイーを前歯の上にのせ、痛くない範囲の力でゆっくり噛む
  3. 噛む位置を隣の歯、奥歯へと少しずつずらし、左右とも同じように噛む
  4. 鏡や指で触れて、アライナーの端が浮いていないかを確認する

一か所だけを強く噛むと、ほかの部分に浮きが残ることがあります。力を込めるよりも、噛む位置を変えながら全体をなじませるのがコツです。

使うタイミング

チューイーは、新しいアライナーに交換したときだけでなく、食事や歯みがきで外したアライナーを付け直すたびに使うのが基本です。外出先で付け直すときにも使えるよう、アライナーケースと一緒に持ち歩くと忘れにくくなります。

噛む時間の目安

1回に噛む時間は、医院によって「数分程度」などと案内されます。交換直後や浮きが気になるときは、時間を長めに取るよう指示されることもあります。時間を自己判断で延ばすより、指示された時間の中で全体をまんべんなく噛み、浮きが残っていないかを確かめます。

チューイーを噛みすぎるとどうなる?

チューイーを長時間噛み続けたり、強い力で噛みしめたりすると、顎の筋肉が疲れたり、顎の関節に負担がかかったりすることがあります。アライナーの密着に必要なのは、強さや長さよりも、全体を均等に噛むことです。

新しいアライナーに替えた直後は、歯に力がかかって締め付けられるような痛みを感じやすい時期です。チューイーを噛むと痛い場合は、噛む力を弱め、痛くない範囲で使います。痛みが強い、数日たっても和らがない、口を開けにくいといった場合は、我慢せず歯科医院へ相談してください。

矯正中の痛みの原因や受診の目安は、インビザラインは痛い?いつまで続く?原因・対処法と受診の目安で解説しています。

チューイーを使わないとどうなる?

チューイーを使わずに指だけでアライナーをはめていると、見た目では分からない程度の浮きが残ることがあります。浮いた状態が続くと、歯が治療計画どおりに動かず、次のアライナーが合いにくくなる場合があります。

計画とのずれが大きくなると、アライナーの作り直しや治療計画の修正が必要になり、結果として治療期間が延びることもあります。アライナーがはまりにくい、端が浮いたまま戻らないと感じたら、次の通院を待たずに歯科医院へ連絡しましょう。

交換日を守ることも、アライナーを歯に合わせるうえで欠かせません。交換日の考え方はインビザラインの交換頻度は何日ごと?1週間・2週間の違いと交換タイミングで解説しています。

チューイーの交換時期とお手入れ

チューイーは使ううちに弾力が落ちたり、表面が傷んだりする消耗品です。つぶれたまま戻らない、ひびや穴がある、汚れが落ちないといった状態になったら、新しいものに替えどきです。交換の目安は使う頻度によっても変わります。

使ったあとは水で洗って汚れを落とし、よく乾かしてから清潔なケースに入れて保管します。シリコンは熱で変形することがあるため、熱湯での消毒は避け、洗い方に迷うときは医院に確認しましょう。

チューイーをなくしたとき・追加で欲しいとき

チューイーをなくしたり、追加で欲しくなったりしたときは、まず治療を受けている歯科医院に相談しましょう。医院によっては予備を渡してもらえることがあります。

矯正用のチューイーは通販などでも市販されています。ただし、硬さや形は製品によって異なるため、使ってよいかを担当の歯科医師に確認してから購入すると確実です。丸めたティッシュやタオルなど、矯正用ではない物で代用すると、均等に力をかけにくく衛生面の心配もあるため、避けてください。

インビザラインのチューイーについてよくある質問

インビザラインにチューイーは必要ですか?

チューイーは、アライナーを歯に密着させるために使うよう指示されることが多い補助具です。アライナーが浮いたままだと計画どおりに歯が動きにくくなるため、医院から使うよう案内された場合は、指示どおりに使うことが基本です。

チューイーは1日に何回使えばよいですか?

回数は決まっておらず、アライナーを付け直すたびに使うのが基本です。食事のたびに外す場合は、1日に数回使うことになります。

チューイーを使ってもアライナーが浮くときはどうすればよいですか?

噛む位置を変えながらもう一度全体を噛み、それでも浮きが戻らない場合は歯科医院へ連絡しましょう。浮いたまま使い続けると、次のアライナーが合わなくなる原因になります。

インビザライン以外のマウスピース矯正でもチューイーを使いますか?

マウスピース型の矯正装置では、アライナーを密着させる目的でチューイーの使用が指示されることがあります。使うかどうかや使い方は、装置や医院の方針によって異なるため、担当の歯科医師に確認してください。

チューイーは無料でもらえますか?

治療の中で医院から渡されることが多いものの、追加分の扱いや料金は医院によって異なります。無料かどうかは、契約前や追加でもらうときに医院へ確認すると確実です。

まとめ

インビザラインのチューイーは、アライナーを歯に密着させ、計画どおりの力を歯に伝えやすくするための補助具です。アライナーを付け直すたびに、噛む位置をずらしながら全体を均等に噛むのが基本で、強く噛みすぎる必要はありません。

チューイーを使っていても、装着時間を守らなければ歯は計画どおりに動きにくくなります。噛むと痛みが強い、アライナーの浮きが戻らないといったときは、自己判断で続けずに歯科医院へ相談しましょう。

関連記事

インビザラインの治療の流れや、マウスピース矯正の仕組みから確認したい方は、次の記事も参考にしてください。

医療広告について

未承認医療機器に関する表示

国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法の承認を受けている製品が複数存在します。未承認医療機器であるため、万一重篤な健康被害が生じた場合も医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

インビザライン

  • 未承認である旨:インビザラインは医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を受けていない未承認医療機器です。海外で患者ごとに製作されるカスタムメイドの装置で市場流通性がないため、薬機法上の医療機器にも、歯科技工士法上の矯正装置にも該当しないとされています(出典:厚生労働省 平成26年6月4日付事務連絡(日本矯正歯科学会掲載))。
  • 入手経路:米国アライン・テクノロジー社の製品で、同社日本法人(アライン・テクノロジー・ジャパン)を通じて歯科医院が入手しています(出典:インビザライン・ジャパン公式サイト)。
  • 海外での認証・安全性情報:米国では1998年に、FDA(食品医薬品局)の市販前届出(510(k))で販売が認められています(出典:FDA 510(k) K981095)。これまでに世界で1500万人を超える患者が治療を受けています(出典:インビザライン・ジャパン公式サイト)。痛みや違和感、歯根吸収、歯肉退縮、後戻りなど、ほかの矯正治療と同様のリスクが生じる可能性があります。

自由診療に関する詳細内容

インビザラインによる矯正治療は自由診療(保険適用外)のため、費用は全額自己負担です。

  • 治療内容:治療計画に合わせて作製したマウスピース型矯正装置を段階的に交換し、歯並びを整える治療
  • 費用の目安:部分矯正 約30〜60万円、全体矯正 約70〜120万円(税込。症例や治療範囲、医院により異なる)
  • 治療期間の目安:部分矯正 数ヶ月〜1年程度、全体矯正 約2〜3年(保定期間は別途)
  • 主なリスク・副作用:装置交換時の痛みや違和感、装着時間が不足した場合に計画どおり歯が動かないこと、虫歯・歯肉炎、歯根吸収や歯肉退縮、治療後の後戻り。症例によってはマウスピース矯正だけでは対応できず、ほかの矯正方法が必要になる場合がある

費用の内訳はインビザラインの料金・費用|全体相場と内訳・追加費用の見方を解説で解説しています。

医療広告について
  • 本記事の医療情報は一般的な情報提供を目的としており、医師による診断や治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関へのご相談をおすすめします。
  • 医療・健康に関する情報は変更される場合があります。実際の受診・治療については医療機関へご確認ください。
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