夜だけマウスピースをつける歯列矯正とは?方法や注意点を解説

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装置が目立ちにくい歯列矯正方法の一つに、マウスピース矯正があります。しかし、1日中マウスピースを装着していると食事のたびに取り外す必要があり、「目立ちにくくても手間がかかるのでは?」と感じる方もいるでしょう。

本記事では、目立ちにくさと管理の手間の少なさを目指す「夜だけマウスピースを装着する歯列矯正」を紹介します。夜だけの矯正は、主に「成長期のお子さん」を対象とした治療法であり、大人の場合は適応が難しいケースが一般的です。

どのようなケースで用いられる方法なのか、大人でも可能なのか、注意点や矯正後の後戻りのリスクを減らす方法も紹介するため、ぜひご覧ください。

夜だけ装置を装着する歯列矯正とは?

夜だけ装置を装着する歯列矯正の手法としては、主に次の2つが挙げられます。

  • マウスピースを使った矯正
  • 顎の拡大装置を使った矯正

いずれも利用可能な口腔状況が異なる点に注意が必要です。それぞれの手法について見ていきましょう。

マウスピースを使った矯正

家にいるときだけ柔らかいマウスピースを装着し、歯並びを整える方法があります。外出時は外すため、食事のたびに脱着する必要がなく、外出先で会う人々に矯正装置が見えることもありません。

ただし、夜だけマウスピースを装着する方もいますが、歯列を早く整えるためにも、できれば家にいるときは継続的に装着することがすすめられます。また、「夜だけ」や「家にいるときだけ」といった限られた時間のみマウスピースを装着する矯正手法は、永久歯に生え変わるタイミングで実施されることが一般的です。

顎の拡大装置を使った矯正

顎が小さく、歯列に影響を及ぼしている場合には、顎を拡大する装置を取り付けることがあります。拡大装置により徐々に顎が広がると、歯間にスペースが生まれて歯が移動しやすくなるでしょう。

顎の拡大装置は取り外しが可能です。口腔状況や歯科医師の判断にもよりますが、1日に8時間以上装着すればよいケースもあり、夜だけ装着する方もいます

顎の拡大装置は、乳歯から永久歯に生え変わる時期に使用されることが一般的です。しかし、大人の歯科矯正でも、顎の拡大が必要と判断される場合には装着することがあります。

夜だけ歯列矯正の注意点

夜だけ装置を装着する歯科矯正では、次の点に注意が必要です。

  • 原則として大人には向かない
  • 矯正期間が長引く可能性がある
  • 噛み合わせに問題が生じることがある
  • 歯肉が下がることがある
  • 整えた歯並びが後戻りする可能性がある

歯の状態や矯正手法によって注意点は異なるため、場合によっては上記以外の注意が必要になることもあるでしょう。歯科医師と話し合い、ご自身に合う方法を選択することが大切です。

原則として大人には向かない

マウスピースや拡大装置を用いた夜だけの歯列矯正は、歯や顎の骨が動きやすいタイミングで実施されることが一般的なため、使用できる期間が限られています。

通常、夜だけの歯科矯正を選択できるのは、永久歯に変わるタイミングや成長期のみです。原則として子ども向きの矯正治療のため、大人の歯科矯正では選択できない可能性があります。

矯正期間が長引く可能性がある

日中も矯正装置を装着する場合と比べ、夜だけ矯正装置を装着すると1日あたりの矯正時間が短くなってしまいます。歯列や顎の骨が整うまでに時間がかかり、矯正期間が長引く可能性もあるでしょう。

また、夜だけ矯正装置を装着して歯や顎の骨を動かしても、矯正装置を外している日中に後戻りすると、計画的に歯科矯正が進まなくなるかもしれません。場合によってはマウスピースや拡大装置の作り直しが必要になり、さらに矯正期間が長引く可能性もあるでしょう。

噛み合わせに問題が生じることがある

夜だけ矯正器具を装着する場合、日中は歯や顎の骨に力をかけないため、動きが遅くなると考えられます。歯や顎の骨が適切に動かず、噛み合わせに問題が生じることもあるかもしれません。

噛み合わせに問題が生じると、しっかりと食べ物を噛めなくなったり、顎のラインに影響が生じたりする可能性があります。適切な噛み合わせに調整する必要が生じ、さらに矯正期間が長引くこともあるでしょう。

歯肉が下がることがある

本来、矯正装置を夜だけ装着すると、1日中装置を装着する場合よりも矯正期間は長引くものです。しかし、装置を夜だけ装着しつつも、矯正期間を長引かせたくないという場合には、通常以上に強い力をかける必要が生じるため、歯や歯周組織に負担がかかるケースも想定されるでしょう。

矯正の手法や患者さんの口内状況にもよりますが、歯や歯周組織に負担がかかると歯肉が下がる可能性があります。場合によっては歯根が露出し、見た目にも影響が生じるかもしれません。

整えた歯並びが後戻りする可能性がある

矯正治療後は保定装置を一定期間装着し、整えた歯列を定着させることが一般的です。しかし、保定が不十分な場合は、歯並びが後戻りする可能性があります

夜だけの歯科矯正も同様です。後戻りを防ぐためには一定期間保定装置を装着する必要がありますが、歯科医師によって決められた時間・期間しっかりと装着しないと、整えた歯並びが後戻りする可能性があります。

後戻りのリスクを減らすために大切なこと

歯列矯正は後戻りする可能性があります。夜だけマウスピースなどの矯正装置を装着する手法でも、後戻りする可能性があるため注意が必要です。後戻りを避けるためにも、次のポイントを確認しておきましょう。

  • 決められた期間は矯正器具を装着する
  • 定期的に歯科クリニックに通院する
  • 毎日しっかりと口腔ケアをする
  • 矯正治療終了後も寝るときはリテーナーを装着する

それぞれのポイントについて解説します。

決められた時間は矯正器具を装着する

矯正計画や手法によって、矯正器具を装着する時間が異なります。「夜だけ」といっても、就寝時間だけ矯正器具を装着すればよいケースもあれば、家にいる間はずっと装着するように指示されるケース、外出中も装着をすすめられるケースもあるでしょう。

歯科医師の指示に従い、決められた時間は矯正器具を装着することが大切です。自己判断で装着時間を短縮すると、矯正期間が長引く可能性があるだけでなく、歯列や顎の大きさが予定通りに変化しない可能性もあります。

定期的に歯科クリニックに通院する

歯や顎の骨の動く速度や変化の状況は、ケースごとに異なります。歯科医師の指示に従って矯正器具を装着していても、歯や顎の骨の変化には個人差があるため、予定通りに歯列や顎の骨が動くとは限りません。

矯正治療中の状態を正確に把握し、治療に反映してもらうためにも、定期的に歯科クリニックに通院し、チェックしてもらうことが必要です。矯正治療の際に次回の治療日の予約をとり、定められた日に受診するようにしましょう。

急に別の予定が入った場合、あるいは体調不良によって受診が難しくなった場合は、歯科クリニックに連絡し、予約を取り直す必要があります。歯科医師が望ましいと判断する間隔で歯科クリニックを受診することで、口内状況が適切にチェックされ、後戻りしにくいように歯列や顎の骨を管理してもらいやすくなるでしょう。

また、マウスピースで歯列矯正をする場合、歯列の動きに合わせてマウスピースを作り直すことが必要です。定期的に歯科クリニックを受診することで、タイミングを逃さずマウスピースを作り直してもらえるため、矯正治療がスムーズに進みやすくなります。

毎日しっかりと口腔ケアをする

矯正器具を装着すると、歯磨きがしにくくなったり、器具と歯の間に食べ物が挟まったりすることもあるため、通常よりも虫歯になりやすい傾向にあります。虫歯にならないためにも、毎日しっかりと口腔ケアをすることが大切です。

虫歯の治療が始まると、矯正器具を装着できない期間が生じ、結果的に矯正期間が長引くこともあります。また、矯正器具を外している期間中に歯列や顎の骨が後戻りし、さらに矯正期間が長引く可能性もあるでしょう。

矯正治療終了後も寝るときはリテーナーを装着する

矯正治療終了後は、整えた歯並びが後戻りしないようにリテーナーの装着が必要になることがあります。リテーナーの装着は基本的には夜寝るときだけですが、矯正治療を終えたばかりのときや後戻りが予想される場合などは、日中も装着するほうが望ましいと歯科医師から指示されることがあるでしょう。

リテーナーの装着が必要な場合は、歯科医師の指示に従うことが大切です。指示された時間・期間はリテーナーを装着し、整えた歯列を維持するようにしましょう。また、リテーナーが合わなくなったときや紛失・破損したときは、すぐに歯科クリニックに連絡することも大切です。

矯正治療を完了しても、適切なメンテナンスがなければ、歯並びや歯・歯肉の状態を適切に保てません。問題が生じたときはもちろんのこと、問題が生じていないときも定期的に歯科クリニックに相談し、口内環境を健康に保つようにしましょう。

まとめ

歯列矯正には、夜だけマウスピースや顎拡大装置などを装着する歯列矯正の手法もあります。ただし、永久歯への生え変わりの時期や骨の成長期などに限られることが多い手法のため、大人は選択できない可能性もあるでしょう。

夜だけの歯科矯正では、1日のうちの限られた時間のみ器具を装着するため、歯列や顎の骨の動きが遅くなる可能性もあります。場合によっては矯正期間が長引いたり、噛み合わせに問題が生じたりすることもあるため注意が必要です。

また、矯正終了後の後戻りを防ぐためにも、決められた時間・期間は正しく矯正器具を装着するようにしましょう。定期的に歯科クリニックを受診し、口内の状況をチェックしてもらうことも大切といえます。

歯科クリニックを選ぶときは、ご自身に合う治療法を実施していることも大切なポイントですが、通院しやすさやメンテナンスの頻度などもチェックしたいポイントです。「ベストチョイス」では、エリアや治療内容などの条件から歯科クリニックを探せます。情報収集の際にお役立てください。

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ベストチョイス編集部
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