マウスピース矯正中の旅行や食べ歩きは可能?守るべき習慣と外食時の注意点
マウスピース矯正中でも、基本的なルールを守れば旅行や食べ歩きを楽しむことは可能です。ただし、装着時間や口腔ケアの習慣が乱れると、歯の移動が計画どおりに進まない可能性が否定できません。
この記事では、マウスピース矯正中に旅行や食べ歩きを楽しむ際に知っておきたいポイントをはじめ、旅行中でも意識したい習慣や食べ歩きの注意点、起こりがちなトラブルなどについて解説します。
マウスピース矯正中に旅行や食べ歩きはできるの?
マウスピース矯正中であることを理由に、旅行や食べ歩きそのものを禁止されることは通常ありません。矯正装置は取り外しができるため、食事の際には外して対応可能です。
ただし、歯を計画どおりに動かすためには一定時間の装着が必要とされています。歯科医師に指示された装着時間を大きく下回る状態が続くと、歯の移動が予定どおりに進まない可能性が否定できません。
旅行中は外食や観光の機会が増え、装置を外している時間が長くなることも考えられます。そのため、食事の時間をある程度まとめることや、食後に口腔ケアを行ってから再装着することを意識するなど、ある程度のルールを守れば旅行や食べ歩きも無理なく楽しめるでしょう。
旅行中でも守るべきマウスピース矯正中の習慣
旅行中は移動や観光、外食の予定が続き、普段とは生活リズムが変わる場面も多くなるでしょう。そのような状況でも、マウスピース矯正では基本的な習慣をできるだけ維持することが重要とされています。装着時間や口腔ケアのリズムが大きく乱れると、歯の移動が計画どおりに進まない可能性があるためです。
特に意識しておきたい点として、以下の3つが挙げられます。
- 装着時間
- セルフケア
- 外したマウスピースはケースに収納
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
装着時間
マウスピース矯正では、歯を計画的に動かすために一定時間の装着を維持することが基本とされています。一般的には1日20〜22時間程度の装着が目安とされており、この時間を大きく下回る状態が続くと歯の移動に影響する可能性が否定できません。
旅行中は外食や食べ歩きの機会が増えることが多く、装置を外している時間が長くなることもあるでしょう。観光や移動に気を取られ、再装着を忘れることもあるかもしれません。
そのため、食事の時間をある程度まとめることや、外した後は早めに装着することを意識したいところです。スマートフォンのアラームなどを活用し、装着時間を確認する方法も役立つといわれています。
旅行中であっても装着時間が大きく減らないよう意識することが、矯正治療を予定どおり進めるうえで大切といえるでしょう。
セルフケア
食事の後には歯みがきやうがいなどのケアを行い、口腔内を整えてからマウスピースを装着することが大切です。食べかすや歯垢が残ったまま装置を装着すると、汚れが装置の内側にとどまりやすくなる可能性があります。
このような状態が続くと、虫歯や歯周病のリスクが高まることも考えられるでしょう。旅行中は外出先で歯みがきをする場所や時間を確保しにくく、普段どおりのケアが難しい場面も出てくるかもしれません。それでも可能な範囲で普段のケアに近い対応を行うよう意識するようにしましょう。
外したマウスピースはケースに収納
外食や休憩の際にマウスピースを外したままテーブルに置いてしまうと、そのまま忘れてしまうことがあります。ティッシュやハンカチなどに包んで置いておいた装置を、誤って捨ててしまうケースも少なくありません。
旅行中は食事の場所や休憩する場所が頻繁に変わるため、装置の置き場所が一定にならないこともあるでしょう。慣れない環境では、装置の管理が普段より難しくなる場面も考えられます。
こうしたトラブルを防ぐためには、外した装置をすぐケースに入れる習慣をつけておくと安心です。旅行中であっても管理のルールを決めておくことで、紛失や破損のリスクを抑えやすくなるでしょう。
マウスピース矯正中の食べ歩き時に気をつけたいこと
観光地では食べ歩きを楽しむ機会も多くなりますが、マウスピース矯正中は装置の扱い方や食事のタイミングに配慮する必要があります。ここでは、食べ歩きをする際に意識しておきたい以下のポイントについて、詳しく見ていきましょう。
- 硬いもの・粘着性のあるものはできるだけ避ける
- 飲み物にも注意する
- だらだら食べない
硬いもの・粘着性のあるものはできるだけ避ける
矯正中は歯が少しずつ動いている状態にあるため、硬い食品や粘着性の高い食品には注意が必要です。せんべいやナッツなどの硬い食べ物、キャラメルやガムのように歯に付着しやすい食品は、歯や装置に負担がかかる可能性があります。
食べ歩きでは、その場で手軽に食べられるものを選ぶ場面が多くなるかもしれません。屋台や観光地の軽食の中には、歯ごたえの強い食品や粘り気のある菓子類が含まれていることも考えられるでしょう。
無理に噛み続けると歯に違和感が出たり、詰め物や補綴物に影響が出たりする場合もあります。食べ歩きを楽しむ際には、やわらかめの食品を選ぶ、少量ずつ食べるといった工夫を取り入れるように意識してみるといいでしょう。
飲み物にも注意する
飲み物の選び方にも、気を配りたいところです。マウスピースを装着したまま口にできる飲料は、一般的には常温や冷たい水が基本とされています。
色の濃い飲料や熱い飲み物をそのまま飲むと、装置の変形や着色の原因になるおそれが否定できません。こういったものを飲むときは装置を外すか、事前に歯科医師に相談しておくといいでしょう。
旅行先では、カフェや自動販売機などで飲み物を購入する機会が増える可能性もあります。できるだけ装置を装着したまま飲めるものを意識して選ぶことが、マウスピースの状態を保つうえでも役立つでしょう。
だらだら食べない
旅行先では食べ歩きをすることもあり、少量ずついろいろな食品を口にするケースもあるでしょう。しかし、長時間にわたって飲食を続ける状態は、口腔内の環境に影響する可能性が否定できません。
飲食の回数が増えると、口の中が酸性に傾いている時間が長くなり、虫歯のリスクが高まりやすい傾向があるとされています。さらに、マウスピース矯正では食事のたびに装置を外す必要があるため、外している時間も長くなるかもしれません。
そのため、食べ歩きをする際には、ある程度時間を決めて食事をまとめる方法も考えられます。できるだけだらだらと食べ続けるのは避け、食後に口腔ケアを行ったうえで装置を再装着するリズムを整えておくことが望ましいでしょう。
マウスピース矯正中の旅行で起こりがちなトラブル
旅行中は移動や外食の機会が増え、普段とは異なる生活リズムになりやすい傾向があります。そのため、マウスピースの管理や装着時間に関して何らかのトラブルが起こる可能性も否定できません。
想定されるトラブルとしては、以下が挙げられます。
- 紛失・破損する
- ケアの時間が取れない
- 装着時間が短くなる
それぞれについて、詳しく解説します。
紛失・破損する
旅行中は移動や外食の機会が増えるため、マウスピースの紛失や破損が起こる可能性があります。普段とは異なる環境では装置の管理が難しくなり、思わぬタイミングでトラブルにつながることも考えられるでしょう。
マウスピースを紛失すると、旅行中は装置を装着できなくなります。矯正の進行状況によっては、歯が元の位置に戻ろうとし、治療計画に影響が出る可能性もあるでしょう。
マウスピースが破損した場合も、そのまま使用を続けることは望ましくありません。旅行中にトラブルが起きた際は使用を中止し、帰宅後にできるだけ早く歯科医師へ相談することが大切です。
ケアの時間が取れない
観光や移動が続く旅行中は、歯みがきやマウスピースの洗浄に十分な時間を取りにくく、結果として口腔内の清掃が不十分になりがちです。
対策として携帯用歯みがきセットやマウスウォッシュなどを活用し、短時間でもケアできる環境を準備しておくことで、虫歯や口臭リスクの低減が期待されるでしょう。
装着時間が短くなる
旅行中は外食や間食の機会が増えることで、マウスピースを外している時間が長くなり、結果として1日の装着時間が不足しやすくなります。
装着時間が20〜22時間を大きく下回る状態が続くと、治療計画どおりに歯が動かず、再調整が必要になる可能性もあるため、外している時間を把握しながら着用を心がけることが重要といえるでしょう。
マウスピース矯正中の旅行時に持っていくアイテム
旅行中は、普段とは異なる環境で過ごす時間が長くなります。外出先では歯みがきやマウスピースの管理がしにくい場面もあり、準備していないと対応に困ることもあるでしょう。
以下のようなアイテムは、旅行先でも矯正中の生活リズムを維持するために役立つ可能性があります。
- 予備のマウスピース
- マウスピースケース
- 携帯用歯みがきセット
- マウスウォッシュ
- 洗浄剤
詳しく説明します。
予備のマウスピース
旅行日数が長い場合には、現在使用しているマウスピースに加えて、ひとつ前のステージの装置を予備として持参しておくと安心です。
万一、旅行先で装置を紛失したり破損したりした場合でも、予備があれば歯が大きく後戻りするリスクを抑えやすくなるといわれています。何も装着しない期間が長引くよりも、帰宅後に歯科医師への相談がしやすくなるでしょう。
マウスピースケース
専用のマウスピースケースは、旅行に欠かせないアイテムといえます。外した装置を衛生的かつ安全に保管するために、忘れずに荷物に入れておきましょう。
外食先や移動中にティッシュやポケットにそのまま入れると、紛失や破損、汚染のリスクが高まります。装置を外した際は、必ずケースに入れて持ち運ぶ習慣をつけましょう。
携帯用歯みがきセット
旅行中は外出先でも口腔ケアを行えるよう、携帯用の歯みがきセットを準備しておくと便利です。歯ブラシや歯みがき粉、フロスなどをまとめて持ち歩けるタイプであれば、食後のケアにも対応しやすいでしょう。
旅行中は食事のタイミングが不規則になりやすいため、こうしたアイテムがあると口腔内を清潔に整えやすくなります。
マウスウォッシュ
マウスウォッシュは、歯みがきができない場面で口腔内を整える補助的な手段として活用できます。観光中や移動中など、すぐに歯ブラシが使えない場合でも、うがいを行うことで口の中をさっぱりさせやすくなるでしょう。
ただし、歯みがきの代わりになるものではないため、可能な場面では通常の口腔ケアを行うことが望ましいとされています。
洗浄剤
マウスピース用の洗浄剤を持参しておくと、旅行先でも装置を清潔に保ちやすくなります。装置には唾液や汚れが付着するため、長時間そのまま使用するとニオイや着色の原因になることも考えられるでしょう。
宿泊先などで洗浄剤を使ってケアすることで、衛生的な状態を保てます。
まとめ
マウスピース矯正中であっても、基本的な注意点を守れば旅行や食べ歩きを楽しむことは可能です。装置を取り外して食事ができる点はマウスピース矯正の特徴であり、外食や観光の予定にも比較的対応しやすい矯正方法といえるでしょう。
一方で、装着時間の管理や口腔ケアの習慣が乱れると、歯の移動が計画どおりに進まない可能性があります。旅行中は生活リズムが変わりやすいため、食事の時間をまとめることや、食後のセルフケアを意識することが大切です。
矯正治療の進め方や装置の扱い方には個人差があります。旅行の予定がある場合や装着時間に不安がある場合には、事前に歯科医へ相談しておくと安心です。
矯正治療について相談できる歯科医院を探したい場合には、地域や条件に合わせて医療機関を検索できる「ベストチョイス」をご活用ください。
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