オールオン4を上だけ行うとは?費用相場と適応・上顎の注意点を中立に解説
オールオン4を上だけ(上顎のみ)行うのは、上の総入れ歯の外れやすさ、上顎を覆う違和感、上の歯を多く失っている状態などに対して、上顎だけを固定式の人工歯へ移行する治療を検討するケースです。
下の歯が健康に残っている場合などに片顎だけで検討されることがあります。費用は片顎約200万〜400万円(税込)が一つの目安ですが、上顎は下顎より骨量・骨質・上顎洞(副鼻腔)との位置関係に配慮が必要になりやすい部位です。
本記事では、上だけ行うケースの意味、適応、費用相場、上顎特有の注意点、保険適用・医療費控除、他の治療との違いを中立に整理します。適応や結果には個人差があります。
- この記事でわかること
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- オールオン4を上だけ(上顎のみ)行うケースの意味と動機
- 上だけの施術が検討されやすい適応・条件
- 片顎あたりの費用相場(税込)と内訳の目安
- 上顎特有の注意点(骨質・上顎洞)と噛み合わせの管理
- 保険適用・医療費控除・医院選びの確認ポイント
自由診療として確認したい事項:オールオン4は、公的医療保険が適用されない自由診療として行われることが多いインプラント治療です。治療内容は、保存が難しい歯の抜歯、上顎への4〜6本程度のインプラント埋入、仮歯の装着、治癒期間後の最終的な人工歯の装着、定期メンテナンスです。
費用は上顎のみで約200万〜400万円(税込)が一つの目安ですが、検査、抜歯、静脈内鎮静法、骨造成、サイナスリフト・ソケットリフトなどの上顎洞処置、仮歯、最終的な人工歯、メンテナンス、保証の範囲によって総額は変わります。
治療期間は、即日仮歯が可能な場合でも最終的な人工歯の装着まで約3〜6か月以上かかることがあり、骨造成や歯周病治療を伴う場合はさらに長くなることがあります。
主なリスク・副作用には、術後の痛み、腫れ、出血、内出血、感染、神経障害によるしびれ、上顎洞炎、上顎洞へのインプラントや器具の迷入、インプラントが骨と結合しない定着不全、インプラント周囲炎、仮歯や人工歯の破損、ねじの緩み、再手術が必要になる可能性、全身疾患や服薬による手術リスクなどがあります。
糖尿病、骨粗しょう症、心疾患、抗血栓薬・ビスフォスフォネート製剤・ステロイド薬などの服用、喫煙習慣がある場合は、事前に担当医へ必ず伝えてください。
オールオン4を上だけ行うとはどういうケースか
オールオン4を上だけ行うとは、上顎に4〜6本程度のインプラントを埋め、その上に連結した固定式の人工歯を装着する治療を指します。
下の歯が健康に残っている方や、上の総入れ歯の不具合に悩む方が、上顎のみ(片顎のみ)で検討することがあります。

オールオン4は、少数のインプラントを支えにして片顎全体の人工歯を一体で支える治療コンセプトです。
これを上顎だけに行うのが「上だけ」のケースです。上下両方ではなく片顎に限定するため、費用や手術範囲を抑えられる場合があります。
背景には、上の総入れ歯が「話すと外れやすい」「上顎を覆う部分で違和感が強い」「味や温度を感じにくい」といった悩みを抱える方が、固定式の人工歯へ移行したいという希望があります。
固定式にすることで、上顎を覆う部分を小さくできる設計が検討されることがあります。
ただし、固定式に移ること自体を目的にすると、下顎との噛み合わせ、清掃性、上顎の骨や上顎洞の状態といった別の課題を見落としやすくなります。
上だけで行うかどうかは、残っている歯、骨の量や質、全身状態、希望する仕上がり、メンテナンスの継続可否を踏まえて総合的に判断されます。
上だけ(上顎のみ)が選ばれる主な動機
上だけで検討される動機として多いのは、上の総入れ歯の不具合と、下の歯が比較的健康に残っているという2点です。
上の総入れ歯は、上顎全体を覆う「床(しょう)」で吸着させて安定させますが、この床が会話や食事のときに外れやすかったり、違和感につながったりすることがあります。
人前で話すときに入れ歯が外れないか気になる、熱いものや味の違いが感じにくい、装着時の異物感が強いといった悩みから、固定式の治療を検討する方がいます。
オールオン4へ移行すると、上顎を広く覆う部分を小さくできる設計が検討される場合があります。
また、下の歯が自分の歯やブリッジでしっかり残っている場合は、下顎まで治療する必要性が低く、上顎のみで完結させたいという希望につながります。
ただし、下の歯が健康に見えても、噛み合わせや歯周病の状態によっては、下顎も含めた全体計画が必要になる場合があります。
動機がはっきりしていても、骨の状態によっては上だけでも追加処置が必要になることがあります。
希望と適応は別に確認する必要があります。感じ方や動機には個人差があります。
上下両方との違いと片顎で完結するメリット
上下両方をオールオン4にする場合と比べ、上だけで完結させると、手術範囲、費用、治療期間を片顎分に抑えられる場合があります。
健康な下の歯を温存しながら、上の悩みだけに対応したい方には、片顎治療が選択肢になることがあります。
たとえば、下は自分の歯やブリッジで問題なく噛めているのに、上の入れ歯だけが不安定というケースでは、上顎のみに絞ることで過剰な治療を避けられる可能性があります。
一方で、上だけを固定式にすると、下顎の歯や入れ歯との噛み合わせのバランスを新たに整える必要があります。
片方だけ噛む力の伝わり方が変わると、対合する歯や顎関節、人工歯、インプラントに負担が偏ることがあります。
とくに、下顎に天然歯が多く残っている場合は、天然歯の噛む力が強く、上顎の人工歯やインプラントに大きな力が加わることがあります。
片顎で完結できるかは、骨や噛み合わせの状態によって異なります。
治療前には、上顎単独で治療した場合のメリットだけでなく、下顎との噛み合わせ管理まで確認しましょう。適応には個人差があります。
- ベストチョイス編集部からのひとこと
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歯科医院のインプラント関連情報を整理していると、上だけのオールオン4を検討する方に共通して見られるのが「上の入れ歯の不快感を早く解決したい」という動機です。よくある勘違いとして、上だけなら手術も簡単と思われがちですが、上顎は骨質や上顎洞の位置などで配慮が必要になりやすい部位です。
検討の段階では、上顎単独で本当に完結できるのか、下顎との噛み合わせをどう管理するのかまで含めて確認しておくと、治療後のギャップが小さくなります。気になる点は遠慮せず質問し、納得してから進めましょう。
上だけのオールオン4が検討されやすい適応と条件
上だけのオールオン4が検討されやすいのは、上顎の多くの歯を失っている、または近く失う見込みがあり、下の歯が比較的健康に残っているケースです。
さらに、上顎に一定の骨の量と質があること、全身状態が手術に耐えられること、術後のメンテナンスを続けられることも重要な条件です。
適応を考えるうえでまず重要なのが、上顎の歯がどの程度残っているかです。
上の多くの歯を失っている、進行した歯周病などで保存が難しい歯が多い場合、1本ずつインプラントを入れるより、少数のインプラントで全体を支えるオールオン4が選択肢になることがあります。
次に、支えとなる骨の量と質です。
上顎は、奥側に上顎洞という空洞があり、その下の骨が薄くなりやすい部位です。骨が十分にあるか、傾斜して埋入する設計で対応できるか、骨造成や上顎洞処置が必要かを検査で確認します。
また、下の歯が健康に残っているほど、下顎まで手を加える必要性が下がり、上だけで完結させやすくなります。
一方で、下の歯に歯周病、強い摩耗、噛み合わせの偏り、入れ歯の不安定さがある場合は、上下を含めた計画が必要になることがあります。
全身面では、糖尿病、骨粗しょう症、心疾患、抗血栓薬や骨粗しょう症薬の服用、喫煙習慣などが治癒や手術リスクに関わります。
これらがある場合は、主治医との連携や治療計画の調整が必要になることがあります。適応や条件には個人差があります。
上の歯を多く失い下の歯が健康なケース
上だけのオールオン4が向きやすい典型は、上の歯の多くを失っている、または保存が難しい一方で、下の歯がしっかり機能しているケースです。
上は総入れ歯やほとんど歯がない状態だが、下は自分の歯やブリッジで問題なく噛めている場合などが該当します。
このような状態では、下顎を治療する必要性が低く、上顎だけを固定式にすることで、噛み心地や見た目、入れ歯の違和感の改善を目指せる場合があります。
固定式に移行すると、取り外して洗う手間が減り、上顎を覆う部分を小さくできる設計も検討しやすくなります。
ただし、下の天然歯が健康でも、上だけを固定式にすると噛む力のバランスが変わります。
下の天然歯は噛む力が強く、上顎の人工歯やインプラントに負担がかかる場合があります。歯ぎしりや食いしばりがある方では、ナイトガード(就寝時用マウスピース)が検討されることもあります。
下の歯の状態や噛み合わせによっては、上だけでなく、下顎の歯周治療、補綴治療、入れ歯の調整を含めた全体計画が必要になることがあります。
適応や噛み合わせの管理方法には個人差があります。
骨の量・質と全身状態などの条件
上だけで行う場合も、上顎に一定の骨の量と質があること、全身状態が手術に適していることが条件になりやすいです。
上顎は下顎に比べて骨質が軟らかい傾向があり、奥側は上顎洞が近いため、埋入できる骨の高さが不足しやすい部位です。
骨が足りない場合は、後方のインプラントを傾斜させて骨のある位置を利用する設計や、上顎洞底を持ち上げて骨を補うサイナスリフト、ソケットリフトなどが検討されることがあります。
ただし、骨の状態によっては、オールオン4ではなく、骨造成を伴う別の本数設計や入れ歯が適する場合もあります。
全身面では、コントロールされていない糖尿病、骨粗しょう症、心疾患、免疫に関わる疾患、服用中の薬が手術や治癒に影響することがあります。
抗血栓薬、ビスフォスフォネート製剤、ステロイド薬などを服用している場合は、抜歯やインプラント手術の計画に関わるため、必ず事前に伝えましょう。
喫煙は、傷の治りやインプラントと骨の結合、インプラント周囲炎のリスクに関わります。
紙巻きたばこだけでなく、加熱式たばこについても担当医に伝え、術前後の禁煙指示に従うことが大切です。骨の状態や全身状態には個人差があります。
オールオン4を上だけ行う費用相場と内訳
オールオン4を上だけ(片顎のみ)行う費用は、片顎約200万〜400万円(税込)が一つの目安です。
ただし、医院や症例による幅が大きい自由診療であり、広告の最低価格だけで総額を判断しないことが大切です。

費用には、精密検査、CT診断、抜歯、インプラント埋入、仮歯、最終的な人工歯、メンテナンス、保証などが関わります。
上顎では骨造成や上顎洞処置が必要になる場合があり、その有無で総額が変わります。
主な内訳と費用の目安を整理すると、おおむね次のようになります。
金額は医院や症例によって大きく幅があり、あくまで一般的な目安です。
| 費用項目 | 内容 | 費用の目安(税込) |
|---|---|---|
| 精密検査・CT診断 | 骨量・上顎洞などの確認 | 約2万〜5万円 |
| インプラント埋入手術 | 上顎に4〜6本程度を埋入 | 約120万〜250万円 |
| 仮歯・最終人工歯 | 連結した固定式の人工歯 | 約50万〜150万円 |
| 骨造成・上顎洞処置 | 必要な場合のみ実施 | 約10万〜50万円以上 |
| メンテナンス | 清掃・噛み合わせ点検 | 1回 約5,000〜2万円 |
片顎あたりの費用相場と総額の考え方
上だけ(片顎)のオールオン4の総額は、検査から固定式の人工歯まで含めて片顎約200万〜400万円(税込)が一つの目安です。
この金額は、精密検査・CT診断、抜歯、上顎への4〜6本程度のインプラント埋入、仮歯、最終的な人工歯、調整、メンテナンスなどの項目で構成されます。
人工歯の素材にアクリルレジンを選ぶか、耐久性や見た目を重視したジルコニアなどを選ぶかで費用が変わります。
使用するインプラントの本数、メーカー、手術時の麻酔方法、保証内容によっても総額が変わります。
注意したいのは、広告で見かける「片顎○○万円〜」という表示が最低価格であることです。
検査料、抜歯、静脈内鎮静法、上顎洞処置、仮歯、最終的な人工歯、メンテナンスが別計算になっている場合があります。
上下両方を行えば、費用は片顎より大きくなります。
そのため、上だけで完結できるかどうかは費用面でも大きな分かれ目です。提示された見積もりに、検査、手術、仮歯、最終的な人工歯、保証、メンテナンスのどこまでが含まれるかを必ず確認しましょう。費用の総額には症例や医院による個人差があります。
骨造成・上顎洞処置・メンテナンスなど追加費用
上顎は骨が不足しやすい部位のため、サイナスリフトやソケットリフトといった上顎洞処置、骨造成が片顎の基本費用とは別に加算されることがあります。
上顎の奥側は上顎洞が近く、インプラントを支える骨の高さが足りない場合に、上顎洞底を持ち上げて骨を補う処置を行うことがあります。
傾斜埋入でこうした処置を避けられる場合もありますが、骨の状態次第です。
骨造成や上顎洞処置が必要になると、費用だけでなく治療期間も延びることがあります。
治療後は、定期メンテナンスが必要です。
インプラントはむし歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきや骨はインプラント周囲炎を起こすことがあります。固定式の人工歯は構造が複雑なため、専門的な清掃、噛み合わせ点検、ねじの緩み確認が必要になります。
費用負担が大きい場合は、デンタルローンや分割払いを用意している医院もあります。
利用する場合は、月々の支払額だけでなく、金利・手数料を含めた支払総額を確認してください。追加費用の有無や金額は、骨の状態や治療範囲によって個人差があります。
- ベストチョイス編集部からのひとこと
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掲載医院の費用情報を整理すると、上だけのオールオン4は「片顎○○万円〜」という最低価格と、上顎洞処置などを含めた最終的な総額に差が出やすい治療です。特に上顎は骨が不足しやすいため、追加処置の可能性まで見込んでおくと安心です。
検討の際は、提示金額に何が含まれるか、人工歯の素材による違い、上顎洞処置が必要かどうか、保証やメンテナンスの費用まで含めて確認しておくと、治療後の費用面のギャップが小さくなります。
上だけならではの注意点とリスク(骨質・上顎洞)
上だけのオールオン4には、上顎特有の注意点があります。
代表的なのは、下顎より骨質が軟らかい傾向があること、奥側に上顎洞(副鼻腔)が近いこと、下顎の天然歯や入れ歯との噛み合わせ管理が重要になることです。これらは精密検査と治療計画で配慮されますが、リスクをゼロにできるわけではありません。
上顎は下顎に比べて骨の密度が低い傾向があり、インプラントが骨と結合するまで慎重な管理が必要になる場合があります。
特に奥側は上顎洞が近く、骨の高さが不足していると、そのままでは十分な長さのインプラントを埋入できないことがあります。
このような場合、後方のインプラントを斜めに埋入する設計や、上顎洞底を持ち上げて骨を補うサイナスリフト・ソケットリフトなどが検討されます。
骨の状態によっては、オールオン4ではなく、骨造成を伴う別の設計や入れ歯が適する場合もあります。
また、上だけを固定式にすると、下顎の歯や入れ歯との噛み合わせのバランスが変わります。
下の天然歯が強く当たる場合、上顎の人工歯やインプラントに負担がかかり、人工歯の破損、ねじの緩み、インプラント周囲の骨への負担につながることがあります。
主なリスク・副作用として、術後の腫れ・痛み・出血、内出血、感染、インプラントが骨と結合しない定着不全、上顎洞炎、上顎洞への器具やインプラントの迷入、インプラント周囲炎、人工歯やねじの破損、再手術が必要になる可能性などがあります。
リスクの程度や回復には個人差があります。
上顎の骨質と上顎洞への配慮
上顎の骨質の軟らかさと上顎洞の近さは、上だけのオールオン4で特に配慮されるポイントです。
上顎の奥側は、歯を失ってから時間が経つと骨が痩せやすく、上顎洞との距離が近くなることがあります。
骨の高さや厚みが不足している場合は、傾斜埋入によって骨のある部位を利用する設計が検討されます。
それでも骨が足りない場合は、サイナスリフトやソケットリフトなど、上顎洞底を持ち上げて骨を補う処置が必要になることがあります。
上顎洞に近い部位の手術では、CTで上顎洞の位置、骨の厚み、炎症の有無などを確認したうえで治療計画を立てます。
副鼻腔炎の既往がある方、鼻の症状がある方、耳鼻科に通院している方は、事前に担当医へ伝えてください。
上顎洞への処置が必要になると、費用や治療期間が増えることがあります。
また、上顎洞炎などの合併症が起こる可能性もあります。骨や上顎洞の状態には個人差があるため、検査結果をもとに説明を受けることが大切です。
上下の噛み合わせ・バランスの管理
上だけを固定式にする場合、下顎の歯や入れ歯との噛み合わせのバランスをどう整えるかが、長く使ううえで重要になります。
上を固定式の人工歯にすると、噛む力の伝わり方が変わり、対合する下の歯や顎関節に負担が偏ることがあります。
下が天然歯の場合は、天然歯の強い噛む力が上顎の人工歯に加わり、人工歯の摩耗や破損、ねじの緩みにつながることがあります。
下が入れ歯の場合は、噛む力で入れ歯が動いたり、すり減ったりすることがあります。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、人工歯やインプラントに過剰な力がかかる可能性があります。
その場合、ナイトガード(就寝時用マウスピース)の使用が勧められることがあります。
治療後は、噛み合わせを定期的に確認し、必要に応じて微調整します。
上だけで完結させる場合でも、口全体のバランスを踏まえた設計と管理が欠かせません。噛み合わせの感じ方や調整の必要性には個人差があります。
保険適用・医療費控除の考え方
オールオン4は、一般的な歯周病や加齢による多数歯欠損に対して行う場合、自由診療になることが多い治療です。
通常の上だけのオールオン4は、公的医療保険の対象外となることが多く、費用は全額自己負担になります。
ただし、先天疾患、腫瘍、外傷などで広範囲の顎骨欠損がある場合など、一定の条件を満たす症例では、通常のオールオン4とは異なる保険診療の補綴治療が対象になることがあります。
保険適用の可否は、診断名、治療内容、医療機関の施設基準によって異なります。
医療費控除については、インプラント治療など歯科医師による診療・治療の対価で、病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えないものは対象になり得ます。
一方で、美容目的の処置や治療に直接関係しない費用は対象外となることがあります。
デンタルローンを利用した場合、信販会社が立て替えた治療費本体は、ローン契約が成立した年の医療費控除の対象になり得ます。
ただし、金利や手数料相当分は対象外です。税務上の判断は、税務署や税理士に確認してください。
上だけの施術で後悔しないための確認点と比較
上だけのオールオン4で後悔しないためには、上顎単独で本当に完結できるかを検査で確認すること、片顎の総額と内訳・追加費用の可能性を把握すること、上下の噛み合わせの管理方針やメンテナンス体制を確認することが大切です。
適応面では、上顎の骨の量や質、上顎洞の位置をCTで確認したうえで、上だけで治療できるのか、骨造成や上顎洞処置が必要かを説明してもらいましょう。
費用面では、治療内容、税込総額、追加費用、治療期間、通院回数、主なリスク・副作用が明確に示されているかを確認します。
上だけを固定式にする場合は、下顎との噛み合わせをどう管理するか、ナイトガードが必要か、下の歯や入れ歯への影響をどう確認するかまで聞いておくと安心です。
糖尿病、骨粗しょう症、心疾患、服用中の薬、喫煙習慣がある場合は、必ず担当医に伝えてください。
治療後は定期メンテナンスを継続し、毎日のセルフケアを続けることが重要です。
判断に迷う場合は、別の歯科医院でセカンドオピニオンを受け、治療方針、費用、リスクを比較することも選択肢です。
上顎の選択肢(オールオン4・個別インプラント・総入れ歯)の比較
上の歯を多く失った場合の選択肢には、上だけのオールオン4のほかに、複数本の個別インプラントや、保険診療の選択肢もある総入れ歯があります。
それぞれ、手術の要否、費用、取り外しの有無、清掃方法、噛み心地が異なります。
上顎の主な選択肢を、手術の要否・取り外し・費用の観点で整理すると、おおむね次のようになります。
費用は目安で、症例や医院により幅があります。
| 治療法 | 手術 | 取り外し | 費用の目安(税込) |
|---|---|---|---|
| オールオン4(上だけ) | 必要 | 固定式 | 片顎 約200万〜400万円 |
| 個別インプラント(複数本) | 必要 | 固定式 | 本数・材料で大きく変動 |
| 総入れ歯(上顎) | 不要の場合が多い | 取り外し式 | 保険診療・自費で幅があります |
| インプラントオーバーデンチャー | 必要 | 取り外し式 | 本数・装置で大きく変動 |
オールオン4を上だけ行う方法は、少数のインプラントで上顎全体を固定式に支えられる場合があります。
上顎を覆う部分を小さくできる設計が検討しやすい一方で、外科手術が必要で費用が高く、メンテナンスも継続する必要があります。
個別インプラントは、失った歯の本数や部位に応じてインプラントを埋入する方法です。
本数が多いほど費用や手術負担が増えやすく、上顎では骨造成や上顎洞処置が必要になることがあります。
総入れ歯は、手術を避けたい場合や費用を抑えたい場合に検討されます。
保険診療の選択肢もありますが、取り外して清掃する必要があり、外れやすさ、上顎を覆う違和感、噛みにくさが問題になることがあります。
インプラントオーバーデンチャーは、インプラントを支えにして入れ歯を安定させる方法です。
固定式ではありませんが、総入れ歯より安定感を得やすい場合があります。手術は必要ですが、オールオン4より少ない本数で検討されることもあります。
どれが適しているかは、失った歯の本数や位置、骨の状態、全身状態、費用、メンテナンスへの考え方によって変わります。
それぞれのメリット・デメリットを比較したうえで担当医と相談して決めましょう。適応や仕上がりには個人差があります。
医院選びで確認したいポイント
上だけのオールオン4を検討する際は、歯科用CTによる検査体制、上顎洞への配慮、噛み合わせ管理、費用内訳、メンテナンス体制、保証の条件を確認しましょう。
上顎は骨質や上顎洞の影響を受けやすいため、検査と説明の丁寧さが重要です。
カウンセリングでは、「上顎単独で本当に完結できるか」「骨造成や上顎洞処置が必要か」「即日仮歯が可能か、難しい場合の流れはどうなるか」「下顎との噛み合わせをどう管理するか」「メンテナンス頻度と費用はいくらか」を具体的に聞くとよいでしょう。
また、自由診療として、治療内容、税込総額、治療期間・通院回数、主なリスク・副作用が説明されているかも確認します。
即日での手術や仮歯を強く保証する説明、十分な検査をせずに手術を急ぐ説明、費用内訳が曖昧な見積もりには注意が必要です。
全身疾患や服薬、喫煙習慣がある場合は、治療リスクが変わることがあります。
医科との連携が必要になる場合もあるため、持病や薬を正確に伝えましょう。不安がある場合は、セカンドオピニオンで複数の治療方針を比較することも検討してください。
※本記事は一般的な情報を整理したものです。オールオン4を上だけ行う場合の適応、上顎洞処置の要否、費用、治療期間、保険適用、医療費控除の対象範囲、リスクは、症例や医療機関、制度の条件によって異なります。個別の診断・治療方針は担当の歯科医師へ、税務上の判断は税務署や税理士へ確認してください。
オールオン4に関するよくある質問
Q. オールオン4は上だけ(上顎のみ)でもできますか?
下の歯が健康に残っていて、上の歯を多く失っているケースなどでは、上顎のみで検討されることがあります。ただし、上顎は骨質や上顎洞との位置関係に配慮が必要です。骨量や噛み合わせによっては、骨造成や上顎洞処置、別の治療法が検討されることがあります。適応はCTなどの検査をもとに判断されます。
Q. オールオン4を上だけ行う費用はどのくらいですか?
片顎約200万〜400万円(税込)が一つの目安です。ただし、医院や症例による幅が大きく、人工歯の素材、インプラントの本数、骨造成や上顎洞処置の有無、静脈内鎮静法、メンテナンス、保証の範囲で総額が変わります。広告の最低価格だけでなく、見積もりの内訳を確認しましょう。
Q. なぜ上顎は下顎より注意が必要と言われるのですか?
上顎は下顎に比べて骨質が軟らかい傾向があり、奥側には上顎洞という空洞が近いためです。骨の高さや厚みが不足している場合、傾斜埋入、サイナスリフト、ソケットリフトなどが検討されることがあります。上顎洞炎などのリスクもあるため、CT検査をもとに慎重に計画する必要があります。
Q. 上だけ固定式にすると下の歯への影響はありますか?
上を固定式にすると噛む力の伝わり方が変わり、対合する下の歯や入れ歯に負担が偏ることがあります。下が天然歯の場合は、上顎の人工歯やインプラントに強い力がかかることがあります。歯ぎしりや食いしばりがある場合は、ナイトガードが勧められることもあります。
Q. 上顎のオールオン4にはどんなリスクがありますか?
主なリスク・副作用として、術後の腫れ・痛み・出血、感染、インプラントが骨と結合しない定着不全、上顎洞炎、上顎洞への器具やインプラントの迷入、インプラント周囲炎、人工歯やねじの破損などがあります。全身疾患、服薬、喫煙習慣によってリスクが高まることがあります。
Q. 上だけのオールオン4の費用は医療費控除の対象になりますか?
歯科医師による診療・治療の対価で、病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えないものは、医療費控除の対象になり得ます。デンタルローンを利用した場合、治療費本体はローン契約成立年の対象になり得ますが、金利や手数料相当分は対象外です。判断に迷う場合は税務署や税理士に確認してください。
まとめ
オールオン4を上だけ(上顎のみ)行うのは、上の総入れ歯の不具合や、上の歯を多く失った状態に対して、上顎だけを固定式の人工歯へ移行する治療を検討するケースです。
下の歯が健康に残っている場合などに片顎だけで検討されることがありますが、上顎は骨質や上顎洞との位置関係に配慮が必要です。
費用は片顎約200万〜400万円(税込)が一つの目安ですが、骨造成、上顎洞処置、静脈内鎮静法、人工歯の素材、メンテナンス、保証の範囲によって総額は変わります。
通常は自由診療になることが多く、広告の最低価格ではなく、見積もりの内訳を確認することが大切です。
上だけ固定式にする場合は、下顎との噛み合わせ管理も重要です。
下の天然歯や入れ歯に力が偏ると、人工歯の破損、ねじの緩み、インプラントへの負担につながることがあります。治療後は定期メンテナンスを継続し、インプラント周囲炎や噛み合わせの変化を早期に確認しましょう。
総入れ歯、個別インプラント、インプラントオーバーデンチャーなど他の選択肢も含めて比較し、自分の状態と希望に合う方法を選ぶことが大切です。
不安がある場合は、カウンセリングで治療内容・費用・リスクを確認し、必要に応じてセカンドオピニオンも活用してください。
※本記事は一般的な情報を整理したものです。オールオン4を上だけ行う場合の適応、上顎洞処置の要否、費用、治療期間、リスク、保険適用、医療費控除の対象範囲は、症例や医療機関、制度の条件によって異なります。個別の治療判断は担当の歯科医師へ、税務上の判断は税務署や税理士へ確認してください。治療効果・適応・リスクの程度には個人差があります。
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