オールオン4の抜歯とは?流れ・即日仮歯・痛みや費用の目安を中立に解説

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オールオン4の抜歯は、重度の歯周病や多数の歯の欠損などで残った歯の保存が難しい場合に、必要な歯を抜いたうえで、片顎4本程度のインプラントを支えに固定式の人工歯を装着する治療の一部として行われます。

条件が整えば、抜歯と同日にインプラント埋入と仮の固定歯の装着まで行う「抜歯即時荷重(即日仮歯)」が検討される場合もありますが、必ず即日になるわけではなく、すべての歯を必ず抜くとも限りません。

本記事では、抜歯が必要になる理由と判断基準、治療の流れ、即日仮歯の条件、術後の痛みや腫れ、費用の目安、他の治療法との違いを中立に整理します。適応や経過、回復には個人差があります。

この記事でわかること
  • オールオン4で抜歯が必要になる主な理由と保存歯の考え方
  • 抜歯から人工歯装着までの治療の流れと即日仮歯の条件
  • 抜歯後の痛み・腫れ・内出血など術後経過の目安と注意点
  • 費用の目安(税込)と医院選び・確認しておきたい点
  • 入れ歯や多数本インプラントとの違い

自由診療として確認したい事項:オールオン4は、公的医療保険が適用されない自由診療として行われることが多いインプラント治療です。治療内容は、保存が難しい歯の抜歯、片顎4本程度のインプラント埋入、仮歯の装着、治癒期間後の最終的な人工歯の装着、定期メンテナンスです。

費用は片顎で約200万〜400万円(税込)が一つの目安ですが、検査、抜歯、静脈内鎮静法、骨造成、仮歯、最終的な人工歯、メンテナンス、保証の範囲によって総額は変わります。治療期間は、即日仮歯が可能な場合でも最終的な人工歯の装着まで約3〜6か月以上かかることがあり、骨造成や歯周病治療を伴う場合はさらに長くなることがあります。

主なリスク・副作用には、術後の痛み、腫れ、出血、内出血、感染、神経障害によるしびれ、上顎洞炎、インプラントが骨と結合しない定着不全、インプラント周囲炎、仮歯や人工歯の破損、ねじの緩み、再手術が必要になる可能性、全身疾患や服薬による手術リスクなどがあります。

糖尿病、骨粗しょう症、抗血栓薬・ビスフォスフォネート製剤・ステロイド薬などの服用、喫煙習慣がある場合は、事前に担当医へ必ず伝えてください。

オールオン4で抜歯が必要になる主な理由

オールオン4で抜歯が必要になる主な理由は、重度の歯周病で歯を支える骨が大きく失われている、むし歯や破折で歯の保存が難しい、すでに多数の歯を失っている、残した歯が将来的に感染や痛みの原因になりやすい、という点に整理できます。

オールオン4は片顎4本程度のインプラントで固定式の人工歯を支える治療のため、土台を安定させる目的で、保存が難しい歯の抜歯が検討されることがあります。

オールオン4で抜歯が必要になる主な理由を整理した図解

オールオン4は、1本ずつ歯を補うインプラントとは異なり、ぐらつきや歯周病が進んだ歯列全体を、少数のインプラントで支える固定式の人工歯に置き換える治療です。

このため、残っている歯の状態によっては、土台の安定や将来のトラブル予防の観点から抜歯が検討されます。

たとえば、重度の歯周病で骨の吸収が進んだ歯を無理に残すと、感染源となって周囲のインプラントや粘膜に悪影響を及ぼす可能性があります。

一方で、オールオン4だからといって、その顎のすべての歯を必ず抜くわけではありません。保存できる見込みのある歯は残す方針がとられることもあります。

抜歯の要否や本数は、レントゲン、歯科用CT、歯周検査、噛み合わせの評価、全身状態などをもとに個別に判断されます。

抜歯は元に戻せない処置であるため、なぜその歯を抜く必要があるのか、保存の選択肢はないのかを確認してから判断することが大切です。

参考:厚生労働省委託事業「歯科インプラント治療指針」

重度の歯周病・多数歯欠損で保存が難しい場合

抜歯が検討される代表的なケースが、重度の歯周病で歯を支える骨が大きく失われ、歯がぐらついて保存が難しい場合です。

歯周病が進行すると、歯肉の炎症だけでなく、歯槽骨と呼ばれる土台の骨が失われ、しっかり噛めない、歯が動く、腫れや膿を繰り返すといった状態になることがあります。

複数の歯がぐらついて食事がしづらい、すでに何本かの歯を失っている、残った歯も将来的に保存が難しいと判断される場合、治療方針の一つとしてオールオン4が検討されることがあります。

多数の歯を失っている場合、ブリッジでは支えとなる歯が足りず、取り外し式の入れ歯では安定感や装着感に不満が出ることもあります。

ただし、歯周病がある場合は感染管理が重要です。

抜歯やインプラント埋入の前後で、歯周治療、クリーニング、口腔衛生管理が必要になることがあります。どの歯を抜き、どの歯を残すかは、骨の状態、感染の程度、噛み合わせ、清掃性を踏まえて判断されます。保存の可否には個人差があります。

すべての歯を必ず抜くとは限らない

オールオン4は、誤解されやすいものの、その顎のすべての歯を必ず抜く治療とは限りません。

残っている歯のうち、骨の支えがしっかりしていて、感染や破折がなく、長期的に保存できると判断された歯は、状況に応じて残す方針がとられることもあります。

一方で、固定式の人工歯を安定させるためには、土台となる骨や粘膜の状態を整える必要があります。

保存が難しい歯、感染を繰り返している歯、残すことで将来的なトラブルの原因になりやすい歯は、抜歯の対象として検討されます。

上顎は全体をオールオン4で治療し、下顎は一部の歯を残すなど、顎ごとに方針が変わることもあります。

抜く歯と残す歯の線引きは、見た目や本数だけで決まるものではありません。歯周組織、骨の状態、噛み合わせ、清掃性、全身状態を総合的に診て判断されます。

「オールオン4=全部抜く」と一律に考えるのではなく、自分の場合に何本の抜歯が想定されるのか、残せる歯はあるのか、残す場合のリスクは何かを、検査結果をもとに担当医へ確認しましょう。

抜歯の範囲には個人差があります。

抜歯の判断は診査・診断が前提

抜歯するかどうか、何本抜くかという判断は、必ず歯科医院での診査・診断を前提とします。

具体的には、口腔内の視診、歯周検査、レントゲン、歯科用CT、噛み合わせの評価、必要に応じた模型や口腔内スキャンなどを行い、治療計画を立てます。

見た目には問題なさそうな歯でも、CTや歯周検査で骨の吸収が大きいと分かれば、保存が難しいと判断されることがあります。

逆に、抜歯になると思っていた歯でも、歯周治療や補綴治療で残せる可能性がある場合もあります。

インプラントを埋入する位置や本数、即日で仮歯を入れられるかどうかも、検査結果に左右されます。

十分な検査や説明を受けないまま抜歯を進めると、想定とのギャップが後悔につながることがあります。

抜歯は元に戻せない処置です。

なぜその歯を抜く必要があるのか、保存の選択肢はないのか、抜歯後の治療計画はどうなるのかを確認し、不安があればセカンドオピニオンを検討することも選択肢です。診断結果や治療方針には個人差があります。

ベストチョイス編集部からのひとこと

歯科医院のインプラント関連情報を整理していると、オールオン4を検討する方によく見られる不安が「結局すべての歯を抜くことになるのではないか」というものです。実際には、抜く歯と残す歯の判断は検査結果に基づく個別のもので、一律に全部抜くと決まっているわけではありません。

検討の段階では、なぜその歯の抜歯が必要なのか、ほかに保存の選択肢はないのかを担当医に確認しておくと、納得して治療に進みやすくなります。抜歯は後戻りできない処置だからこそ、診断の根拠を聞いておきましょう。

抜歯から人工歯装着までの治療の流れと即日仮歯

オールオン4の治療は、検査・診断、抜歯、インプラント埋入、仮歯の装着、治癒期間、最終的な人工歯の装着へと進みます。

条件が整えば、抜歯と同日にインプラント埋入と仮の固定歯の装着まで行う「抜歯即時荷重(即日仮歯)」が検討される場合もあります。ただし、骨量や感染の有無、全身状態、インプラントの初期固定などによって適応が決まり、必ず即日になるわけではありません。

オールオン4の抜歯から人工歯装着までの流れを整理した図解

即日仮歯が適応となるかは検査結果と手術当日の状態によって異なり、段階的に進めるケースもあります。

期間はあくまで目安です。

ステップ 主な内容 期間の目安
1. 検査・診断 CT・歯周検査など 数日〜数週間
2. 抜歯・インプラント埋入 抜歯と片顎4本程度の埋入 手術当日
3. 仮歯の装着 条件が整えば同日に装着 当日〜数週間後
4. 治癒期間 骨との結合を待つ 約3〜6か月以上
5. 最終人工歯の装着 人工歯装着と噛み合わせ調整 骨との結合確認後

抜歯・インプラント埋入から仮歯までの流れ

手術当日は、治療計画に沿って保存が難しい歯の抜歯を行い、続けて片顎4本程度のインプラントを顎の骨に埋入します。

オールオン4では、前方に2本、後方に角度をつけて2本埋入するなど、限られた骨を有効に使う配置が検討されることがあります。

埋入後、インプラントが十分な初期固定を得られていると判断されれば、条件によっては同日に仮の固定式の人工歯を装着します。

これにより、歯がない期間を短くし、見た目や会話への影響を抑えられる場合があります。

一方で、感染が強い、骨量が不足している、初期固定が十分でない、全身状態に配慮が必要といった場合は、当日は抜歯やインプラント埋入までとし、後日あらためて仮歯を装着する段階的な流れになることがあります。

無理に即日荷重を行うより、治癒を優先する判断が適切な場合もあります。

手術は局所麻酔で行われることが多く、不安が強い場合や処置範囲が広い場合は、静脈内鎮静法が併用されることがあります。

静脈内鎮静法を使う場合は、追加費用や当日の注意点、帰宅方法、持病・服薬の確認が必要です。手術内容や仮歯のタイミングには個人差があります。

抜歯即時荷重(即日仮歯)が選べる条件

抜歯即時荷重とは、抜歯とインプラント埋入を行ったその日のうちに、仮の固定式の人工歯を装着する方法です。

即日仮歯とも呼ばれます。ただし、同日に仮歯が入ることと、強く噛めることは同じではありません。仮歯は一時的なものであり、治癒期間中は食事制限や噛み方の注意が必要です。

即日仮歯が選べるかどうかは、顎の骨の量と質が十分にあること、抜歯部位や周囲に強い感染がないこと、埋入したインプラントが十分な初期固定を得られること、糖尿病などの全身疾患がコントロールされていること、喫煙などのリスクが管理されていることなどを踏まえて判断されます。

骨が大きく痩せている場合、歯周病による炎症が強い場合、インプラントの固定が十分でない場合、全身状態に配慮が必要な場合は、即日仮歯を避けて治癒を待つ段階的な方法が選ばれることがあります。

即日仮歯のメリットは、歯がない期間を短くしやすい点です。

一方で、仮歯は最終的な人工歯ではなく、硬いものや粘着性のある食品を避ける必要があります。希望があっても必ず適応になるわけではないため、即日仮歯が難しかった場合の流れも事前に確認しておきましょう。適応の可否には個人差があります。

ベストチョイス編集部からのひとこと

掲載医院の情報を整理していると、オールオン4の即日仮歯は「その日に歯が入る」という分かりやすさから期待が大きくなりやすい一方、適応には骨量や感染の有無などの条件があります。誰でも当日に仮歯が入るわけではありません。

検討の際は、即日仮歯が自分の場合に適応となりそうか、ならなかった場合はどのような流れになるのかを、検査結果をもとに事前に確認しておくと、当日の見通しが立てやすくなります。仮歯はあくまで一時的なものである点も押さえておきましょう。

抜歯後の痛み・腫れなど術後経過と注意点

オールオン4の抜歯後は、痛み・腫れ・内出血などが出ることがあります。

多くは数日から1〜2週間ほどかけて落ち着いていくことがありますが、処置範囲、抜歯本数、骨の状態、全身状態によって経過は異なります。処方された薬の服用、安静、口腔内の清潔保持、禁煙、食事の注意などを守ることが、治癒や仮歯期間を過ごすうえで大切です。

抜歯とインプラント埋入を伴うオールオン4の手術後は、外科処置に伴う反応として、術後数日をピークに腫れや痛みが出ることがあります。

頬や口元に、内出血によるあざのような変色が見られることもあります。これらは時間の経過とともに軽減していくことが多いですが、症状が強い場合や長引く場合は担当医に相談してください。

痛みに対しては、処方された鎮痛薬を指示どおりに使用します。

抗菌薬が処方された場合は、自己判断で中止せず、指示されたとおりに服用します。手術当日から数日は、激しい運動、長時間の入浴、飲酒、強いうがいを避けるよう説明されることがあります。

主なリスク・副作用には、術後の痛み、腫れ、出血、内出血、感染、神経障害によるしびれ、上顎洞炎、インプラントが骨と結合しない定着不全、インプラント周囲炎、仮歯や人工歯の破損、ねじの緩み、再手術が必要になる可能性などがあります。

糖尿病、骨粗しょう症、服用中の薬、喫煙習慣がある場合は、治癒や予後に影響することがあるため、事前に必ず伝えてください。

痛み・腫れ・内出血の目安と過ごし方

抜歯とインプラント埋入の後は、痛みや腫れが術後2〜3日ごろにピークを迎え、その後1週間前後をかけて徐々に和らいでいくことがあります。

内出血による変色が出た場合も、時間とともに色が変わりながら引いていくことがあります。ただし、処置の範囲や体質によって差があります。

過ごし方としては、処方された薬を指示どおりに使い、手術当日は安静にします。

出血を助長しやすい激しい運動、飲酒、長湯は控えるよう指示されることがあります。強いうがいは傷口に負担をかけることがあるため、清掃やうがいの方法は医院の指示に従いましょう。

食事は、刺激の少ないやわらかいものから始め、傷のある部位や仮歯に過度な力がかからないようにします。

仮歯が入っている場合でも、硬いもの、粘着性の強い食品、前歯で硬いものを噛みちぎる動作は避けるよう指導されることがあります。

痛みや腫れが数日たっても強まる、膿のような味や強い臭いがする、発熱を伴う、出血が止まらない、しびれが強い・長引くといった場合は、感染や神経トラブルなどの可能性もあるため、早めに担当医へ連絡してください。

症状の程度や治まる時期には個人差があります。

禁煙・全身疾患の管理と仮歯期間の食事注意

オールオン4の治癒を左右する要素として、禁煙、全身疾患の管理、仮歯期間の過ごし方が挙げられます。

喫煙は、歯周炎、口腔がん、インプラント治療のリスクを高め、インプラント治療の成功率を下げる要因とされています。加熱式たばこを含め、術前後の禁煙については担当医の指示に従いましょう。

参考:日本口腔インプラント学会「インプラント治療成功の大敵は喫煙です」

糖尿病や骨粗しょう症などの全身疾患がある場合は、血糖管理や服用中の薬が治癒や感染リスクに関わることがあります。

抗血栓薬、ビスフォスフォネート製剤、ステロイド薬などを使用している場合も、抜歯やインプラント手術の計画に影響することがあります。服用中の薬、持病、アレルギーは必ず事前に伝えてください。

仮歯が入っている期間は、見た目や日常会話がある程度回復する場合がありますが、最終的な人工歯ではありません。

硬いものや粘着性の強い食品、前歯で硬いものを噛みちぎる動作などは避けるよう指導されることが一般的です。仮歯の段階で無理な力をかけると、破損やインプラントへの負担につながることがあります。

仮歯期間は、最終的な人工歯を長く使うための治癒・調整期間です。

食事、清掃、禁煙、通院の注意を守り、違和感や破損があれば早めに相談してください。守るべき内容や期間は医院や症例によって異なります。

オールオン4の費用の目安と医院選びの確認点

オールオン4の費用は自由診療で、片顎あたり約200万〜400万円(税込)が一つの目安です。

ただし、抜歯、検査、静脈内鎮静法、仮歯、最終的な人工歯、骨造成、メンテナンス、保証の範囲によって総額は大きく変わります。広告の最低価格だけで判断せず、何が含まれているかを確認することが大切です。

オールオン4は、抜歯、インプラント埋入、仮歯、最終的な人工歯、検査、メンテナンスを組み合わせた治療です。

金額の幅が大きいのは、片顎か上下両顎か、骨造成が必要か、最終的な人工歯にどの材料を選ぶか、医院の設備や保証体制などによって変わるためです。

安さだけで判断すると、検査や術後フォローが十分でない、仮歯や最終的な人工歯が別料金、メンテナンスや保証が含まれていないといった可能性があります。

内訳と総額の両方で確認しましょう。

費用に含まれる項目と追加でかかりやすい費用

オールオン4の費用には、一般的に精密検査、CT診断、抜歯、片顎4本程度のインプラント埋入手術、仮歯、最終的な人工歯が含まれることがあります。

ただし、医院によって費用に含まれる範囲は異なります。

追加費用になりやすい項目には、骨造成、静脈内鎮静法、術前の歯周治療やむし歯治療、追加の抜歯、仮歯の修理、最終的な人工歯の材料変更、定期メンテナンス、保証対象外の修理などがあります。

骨が大きく痩せている場合は、骨造成を伴うことで総額が上がり、治療期間も延びることがあります。

広告などで見かける価格が片顎のみの最低価格で、検査料や抜歯、最終的な人工歯、メンテナンスが別計算になっている場合もあります。

見積もりでは、抜歯、検査、仮歯、最終的な人工歯、静脈内鎮静法、骨造成、メンテナンス、保証のどこまでが含まれているのかを確認しましょう。

治療後のメンテナンスは長期にわたって必要です。

1回あたりの費用、通院頻度、保証が受けられる条件、メンテナンスを受けなかった場合の扱いも確認しておくとよいでしょう。費用の総額や内訳には個人差があります。

医院選びと確認しておきたいこと

オールオン4は抜歯を伴う外科治療であり、長期的な管理も必要です。

医院選びでは、歯科用CTなどの検査・診断体制、抜歯やインプラント埋入に関する説明の丁寧さ、即日仮歯の適応や段階的に進める場合の流れ、保証制度の有無と範囲、術後のメンテナンス体制を確認しましょう。

説明の段階では、自由診療として、治療内容、税込の総額の目安と内訳、治療期間・通院回数、主なリスク・副作用が明確に示されているかを確認します。

十分な検査をせずに抜歯や手術を急ぐ、即日仮歯を保証するような説明をする、費用の内訳が曖昧な場合は慎重に検討したほうがよいでしょう。

糖尿病、骨粗しょう症、心疾患、服用中の薬、喫煙習慣は必ず伝えてください。

全身疾患や薬によっては、医科との連携や治療計画の調整が必要になることがあります。

判断に迷う場合は、別の歯科医院でセカンドオピニオンを受け、抜歯の要否、保存できる歯の可能性、即日仮歯の適応、費用、リスクを比較することも選択肢です。

最終的な抜歯と保存の判断、治療の適応は担当医の診断によるため、納得できるまで相談して決めましょう。

保険適用・医療費控除の考え方

オールオン4は、一般的には自由診療として行われるインプラント治療です。

通常のオールオン4は公的医療保険の対象外となることが多く、費用は全額自己負担になります。

ただし、先天疾患、腫瘍、外傷などで広範囲の顎骨欠損がある場合など、一定の条件を満たす症例では、通常のオールオン4とは異なる保険診療の補綴治療が対象になることがあります。

一般的な歯周病や加齢による多数歯欠損に対するオールオン4は、原則として自由診療と考えます。保険適用の可否は、診断名、治療内容、医療機関の施設基準によって異なるため、医療機関で確認してください。

医療費控除については、インプラント治療や抜歯など、歯科医師による診療・治療の対価で、病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えないものは対象になり得ます。

一方で、美容目的の処置や、治療に直接関係しない費用は対象外となることがあります。

参考:国税庁「医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」

デンタルローンを利用した場合、信販会社が立て替えた治療費本体は、ローン契約が成立した年の医療費控除の対象になり得ます。

ただし、金利や手数料相当分は対象外です。税務上の判断は、税務署や税理士に確認してください。

多数歯を失った場合の他の治療との比較

多数の歯を失った場合に抜歯を伴うオールオン4を選ぶかどうかは、総入れ歯や多数本のインプラントなど、ほかの選択肢と比較したうえで判断することが大切です。

それぞれ、手術や抜歯の要否、費用、装着感、メンテナンスの手間が異なります。

多数の歯を失ったケースで検討されることが多い方法を、手術や抜歯の要否・装着感・費用の観点で整理すると、おおむね次のようになります。

費用は目安で、症例や医院により幅があります。

治療法 手術・抜歯 特徴 費用の目安(税込)
オールオン4 抜歯・手術を伴う 固定式・取り外し不要 片顎 約200万〜400万円
総入れ歯 手術不要の場合が多い 取り外し式 保険診療・自費で幅があります
多数本のインプラント 抜歯・手術を伴う 本数や部位に応じて埋入 本数・材料で大きく変動

オールオン4は、片顎4本程度のインプラントで固定式の人工歯を支えるため、取り外しの手間が少なく、安定感を得やすい場合があります。

一方で、抜歯を含む外科手術が必要で、費用も高額になりやすい治療です。

総入れ歯は、手術を避けたい場合や費用を抑えたい場合に検討されることがあります。

保険診療の選択肢もありますが、取り外しての清掃が必要で、装着時の違和感や噛みにくさが問題になることがあります。自費の入れ歯では素材や設計によって費用が変わります。

多数本のインプラントは、失った歯の数や部位に応じて複数のインプラントを埋入する方法です。

天然歯に近い形を目指せる場合がありますが、本数が増えるほど手術の負担や費用が大きくなることがあります。

外科処置への不安が強い方、全身疾患で手術リスクが高い方、費用を抑えたい方には、入れ歯が現実的な選択肢になることもあります。

どの方法が適しているかは、残っている歯や骨の状態、抜歯の要否、費用、メンテナンスへの考え方によって異なります。適応や仕上がり、装着感には個人差があります。

※本記事は一般的な情報を整理したものです。オールオン4の適応、抜歯の要否、即日仮歯の可否、保険適用、医療費控除の対象範囲、費用、リスクは症例や医療機関、制度の条件によって異なります。最終的な抜歯と保存の判断を含め、個別の診断・治療方針は担当の歯科医師へ、税務上の判断は税務署や税理士へ確認してください。

オールオン4に関するよくある質問

Q. オールオン4ではすべての歯を抜くのですか?

必ずしもすべての歯を抜くとは限りません。骨の支えがしっかりしていて、感染や破折がなく、保存できると判断された歯は残す方針がとられることもあります。一方で、土台の安定や将来のトラブル予防のために抜歯が検討される歯もあります。抜く歯と残す歯は検査・診断に基づいて判断されます。

Q. オールオン4は本当に抜歯したその日に歯が入りますか?

条件が整えば、抜歯と同日にインプラント埋入と仮の固定歯の装着まで行う即日仮歯が検討されることがあります。ただし、骨量、感染の有無、全身状態、インプラントの初期固定などで適応が決まり、必ず即日になるわけではありません。仮歯は一時的なもので、強く噛めることを保証するものではありません。

Q. 抜歯後の痛みや腫れはどのくらい続きますか?

痛みや腫れは術後2〜3日ごろにピークを迎え、その後1週間前後で徐々に和らぐことがあります。内出血による変色が出る場合もあります。数日たっても痛みや腫れが強まる、発熱、強い臭い、膿のような味、出血が止まらない、しびれが続く場合は、早めに担当医へ連絡してください。

Q. 喫煙していてもオールオン4の抜歯やインプラントはできますか?

喫煙は歯周炎、口腔がん、インプラント治療のリスクを高め、インプラント治療の成功率を下げる要因とされています。治療を検討できる場合もありますが、術前後の禁煙を求められることが多く、加熱式たばこを含めて担当医の指示に従う必要があります。喫煙習慣は必ず事前に伝えてください。

Q. オールオン4の費用はどのくらいかかりますか?

自由診療で、片顎あたり約200万〜400万円(税込)が一つの目安です。片顎か上下両顎か、骨造成の有無、静脈内鎮静法、仮歯、最終的な人工歯の材料、メンテナンス、保証の範囲によって総額は変わります。広告の価格に何が含まれるか、追加費用があるかを確認しましょう。

Q. オールオン4の費用は医療費控除の対象になりますか?

歯科医師による診療・治療の対価で、病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えないものは、医療費控除の対象になり得ます。デンタルローンを利用した場合、治療費本体はローン契約成立年の対象になり得ますが、金利や手数料相当分は対象外です。判断に迷う場合は税務署や税理士に確認してください。

まとめ

オールオン4の抜歯は、重度の歯周病や多数歯欠損などで残った歯の保存が難しい場合に、片顎4本程度のインプラントで固定式の人工歯を支える治療の一部として行われます。

すべての歯を必ず抜くわけではなく、保存できる歯の扱いは診査・診断によって個別に判断されます。抜歯は元に戻せない処置であるため、なぜ抜く必要があるのか、保存の選択肢はないのかを確認することが大切です。

条件が整えば、抜歯と同日に仮の固定歯まで入れる即日仮歯が検討される場合もあります。

ただし、骨量、感染の有無、全身状態、インプラントの初期固定などで適応が決まり、必ず即日になるとは限りません。仮歯は一時的なもので、治癒期間中は食事制限や通院管理が必要です。

抜歯後は痛み、腫れ、内出血などが出ることがあります。

禁煙、全身疾患の管理、服薬情報の共有、仮歯期間の食事の注意を守ることが、治癒を進めるうえで重要です。費用は自由診療で片顎約200万〜400万円(税込)が一つの目安ですが、抜歯、検査、仮歯、最終的な人工歯、静脈内鎮静法、骨造成、メンテナンスのどこまでが含まれるかを確認しましょう。

オールオン4は、総入れ歯や多数本のインプラントなど他の選択肢とも比較して決めることが大切です。

不安がある場合は自己判断で決めず、カウンセリングで診断根拠と費用内訳を確認し、必要に応じてセカンドオピニオンも活用しながら検討してください。

※本記事は一般的な情報を整理したものです。オールオン4の適応、抜歯の要否、即日仮歯の可否、費用、リスク、保険適用、医療費控除の対象範囲は、症例や医療機関、制度の条件によって異なります。個別の治療判断は担当の歯科医師へ、税務上の判断は税務署や税理士へ確認してください。治療効果・適応・リスクの程度には個人差があります。

ベストチョイス編集部
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