【マウスピース矯正】エンジェルアライナーの特徴やインビザラインとの違い

エンジェルアライナーは、中国発のマウスピース型矯正装置であり、透明なアライナーを段階的に交換しながら歯列を整えていく治療方法のひとつです。
この記事では、エンジェルアライナーの特徴や仕組みを紹介するとともに、インビザラインとの違い、マウスピース矯正に共通する注意点、どのような方に向いている治療方法なのかについて解説します。
エンジェルアライナーの特徴
エンジェルアライナーは、透明なマウスピース型装置を段階的に交換しながら歯を動かしていく矯正方法のひとつです。装置が目立ちにくく、取り外しが可能という点は、マウスピース矯正全体に共通する事項ですが、エンジェルアライナーならではの特徴としては以下が挙げられます。
- 中国の企業が開発・販売
- エンジェルボタン
- 治療計画ソフトウェア「iOrtho」
- masterControl S(マスターコントロール S)を採用
それぞれについて、見ていきましょう。
中国の企業が開発・販売
エンジェルアライナーは、中国の矯正装置メーカーであるAngelaign Technology Inc.が開発・販売しているマウスピース型矯正装置です。中国のマウスピース矯正市場で広く使用されているブランドとして知られています。
エンジェルアライナーは、中国発のマウスピースでありアジア地域の症例データを蓄積してきた点が特徴といえるでしょう。
エンジェルボタン
エンジェルアライナーでは、「エンジェルボタン」と呼ばれる構造が採用されています。これは、顎間ゴムをかけるためのボタン形状をアライナー本体に一体成形したもので、ゴムを用いた歯の牽引をサポートするための設計です。
歯面に金属ボタンを接着したり、マウスピース縁を大きくカットしたりせずに牽引用の構造を付与できるという点は、エンジェルアライナーならではの特徴といえます。
治療計画ソフトウェア「iOrtho」
エンジェルアライナーでは、3Dシミュレーションに基づき歯の移動を計画するソフトウェア「iOrtho」といった治療計画システムが用いられているとされています。
日本国内で広く導入されているマウスピース矯正であるインビザラインの「ClinCheck」と同様、デジタル上で治療過程を可視化するツールですが、実際の治療結果はソフトウェアだけで決まるものではありません。
矯正歯科医の診断・微調整・患者の装着状況など複数の要因に左右される点も理解しておく必要があるでしょう。
masterControl S(マスターコントロール S)を採用
エンジェルアライナーには「masterControl S(マスターコントロール S)」と呼ばれる独自素材が採用されています。この素材は復元力と弾力性を両立させた多層ポリマー素材であり、着脱のしやすさやフィット感に配慮した設計とされているものです。
マウスピース矯正では、アライナー素材の特性が装着感や歯の移動に影響すると考えられています。エンジェルアライナーでも独自素材が用いられているとされており、こうした点が装置ごとの違いのひとつといえるでしょう。
エンジェルアライナーとインビザラインの違い
エンジェルアライナーとインビザラインは、いずれも透明なマウスピース型矯正装置ですが、開発企業や治療計画システム、素材、装置設計などに違いがあります。見た目の印象は似ていても、細かな設計思想は同一ではありません。比較する際は、名称の知名度だけで判断するのではなく、どのような特徴を持つ装置なのか把握することが大切です。
エンジェルアライナーとインビザラインの違いを、以下の表にまとめました。
| エンジェルアライナー | インビザライン | |
|---|---|---|
| 開発国 | 中国 | アメリカ |
| 治療計画ソフト | iOrtho | ClinCheck |
| 素材 | masterControl S | SmartTrack素材 |
| 特徴 | ・アジア人の症例多数
・エンジェルボタン |
・世界的に広く知られるマウスピース矯正装置
・エンジェルアライナーよりも歴史が古い |
エンジェルアライナーは、中国発のマウスピース矯正装置として展開されてきたブランドであり、エンジェルボタンやmasterControl Sといった独自要素が特徴とされています。一方のインビザラインは、ClinCheckやSmartTrack素材などの独自技術で知られている装置です。
ただし、どちらの装置を用いる場合でも、治療結果は装置名だけで決まるものではありません。実際には歯科医師の診断や治療計画、症例との適合性、さらに日々の装着状況なども関わってきます。そのため、装置ごとの特徴を理解しつつ、自分に合う治療方針かどうかを確認していく視点が欠かせないでしょう。
エンジェルアライナーをはじめとするマウスピース矯正における注意点
エンジェルアライナーは透明で取り外しが可能な装置を用いる矯正方法ですが、装置の扱い方や日常の管理方法には以下のような注意点があります。
- 装着時間を守る
- 食事の度に取り外す必要がある
- 紛失や破損のリスクがある
- メンテナンスが欠かせない
ここでは、これらのマウスピース矯正に共通して知られている主な注意点を解説します。
装着時間を守る
マウスピース型矯正では、1日20時間前後の装着が必要とされるケースが多く、装着時間が不足すると計画どおりに歯が動かない可能性があります。エンジェルアライナーも同様に、決められた装着時間を確保することが治療の進行に関わる重要な要素といえるでしょう。
装着時間が短くなると、治療期間が延びたり追加のアライナーが必要になったりすることも考えられます。矯正治療では自己管理が重要な要素となるため、日常生活の中で装着時間を意識する習慣づけが求められる場面もあるでしょう。
食事の度に取り外す必要がある
エンジェルアライナーを含むマウスピース型矯正装置は、食事の際に装置を外すことが基本とされています。装置を装着したまま食事をすると破損や変形、着色などの原因になる可能性があるためです。
また、水以外の飲み物を装着したまま摂取することも控えるよう案内される場合があります。装置を外した後に再装着を忘れると装着時間が不足するおそれがあるため、食事後の再装着を習慣化しておくことが大切といえるでしょう。
紛失や破損のリスクがある
マウスピース型矯正装置は取り外し可能であるがゆえに、ケースに入れずに保管したことで誤って捨ててしまう、持ち運び時に紛失するといったリスクが否定できません。
破損や紛失が起きた場合、新しいアライナーの再製作や治療計画の見直しが必要になる可能性があるため、専用ケースを用いた保管や、外出時の管理方法についてあらかじめ主治医と確認しておくことが望ましいでしょう。
メンテナンスが欠かせない
アライナーは毎日のブラッシングや洗浄が推奨されており、清掃が不十分だと装置の着色・臭いの付着、口腔内の細菌増加を招くおそれがあるとされています。
さらに、アライナーを装着する前には歯磨きなどで口腔内を清潔にしないと、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があるため、装置だけでなく口腔内全体のメンテナンスも含めたセルフケアが欠かせません。その点についても、把握しておく必要があるでしょう。
エンジェルアライナーが向いている人の特徴
エンジェルアライナーが向いている人の特徴としては、次の点が挙げられます。
- 目立ちにくさを重視する
- 痛みや違和感ができるだけ少ない方法で矯正したい
- 自己管理能力が高い
それぞれについて、見ていきましょう。
目立ちにくさを重視する
エンジェルアライナーを含むマウスピース型矯正は、透明で薄い装置を用いるため、金属ブラケットを用いたワイヤー矯正と比べて周囲から気付かれにくい治療方法といえます。
仕事や接客など人前に出る機会が多い場合、矯正装置の見た目を気にする方もいるでしょう。そのような場面では、透明なアライナーを用いる治療方法が選択肢になる可能性があります。
痛みや違和感ができるだけ少ない方法で矯正したい
マウスピース型矯正は、段階的に形状の異なるアライナーを交換しながら歯を動かしていく矯正方法です。この仕組みにより、ワイヤー矯正と比べて痛みが比較的穏やかと感じる方もいるといわれているため、痛みや違和感ができるだけ少ない矯正方法を探している方には向いている可能性もあるでしょう。
エンジェルアライナーでも弾力性を考慮した素材が採用されていると紹介されていますが、矯正治療に伴う痛みの感じ方には個人差があります。症例や歯の移動量によっても異なるため、装置の種類だけで痛みの程度が決まるわけではない点は理解しておく必要があるでしょう。
自己管理能力が高い
エンジェルアライナーのようなマウスピース型矯正は、装着時間の管理、食事や歯磨きのたびの着脱、アライナーの清掃・保管など、患者さん自身による日々の管理が治療結果に大きく関わるとされています。
そのため、自己管理が得意で指示された装着時間を守れる人や、生活リズムに合わせて着脱や清掃の習慣を組み込める人ほど治療計画どおり進みやすいと考えられるでしょう。
まとめ
エンジェルアライナーは、中国の矯正装置メーカーが開発したマウスピース型矯正装置です。インビザラインと同様にマウスピース矯正の一種ですが、開発企業や治療計画ソフトウェア、アライナー素材、装置設計などに違いがあります。エンジェルボタンやmasterControl Sといった独自要素が採用されている点も特徴のひとつといえるでしょう。
ただし、マウスピース矯正では装着時間の管理や装置の取り扱いなど、日々のセルフケアが治療の進行に影響する場合があります。食事時の取り外しや装置の清掃など、基本的な注意点を理解しておくことも大切です。
「ベストチョイス」では、マウスピース矯正に対応している歯科医院の情報を掲載しています。矯正治療を検討している方は地域や診療科目などから、自身に合うクリニックを探してみてください。
※エンジェルアライナー、インビザラインは、日本国内で医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていないマウスピース型矯正装置であり、歯科医師が海外メーカーから個人輸入する形で使用される場合があります。なお、マウスピース型矯正装置には国内で承認されている装置も存在するため、治療を検討する際は装置の特徴やリスクについて歯科医師から十分な説明を受けたうえで判断することが推奨されます。
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