虫歯の応急処置まとめ|痛いとき・夜間や詰め物が取れたときの対処と注意点

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虫歯の応急処置は、歯科を受診するまで痛みや刺激を一時的に和らげるための対処です。市販の鎮痛薬を添付文書どおりに服用する、頬の外側から短時間冷やす、食べかすを取り除いて口の中を清潔に保つことが基本です。

一方で、痛む歯を温める、患部に薬を直接置く、市販の接着剤で詰め物を戻す行為は避けてください。虫歯で崩れた歯質は自然に元へ戻らないため、痛みが落ち着いても早めに歯科へ相談しましょう。

本記事では、痛いとき・夜間や休日・詰め物が取れたときの対処と受診の目安を中立に整理します。効き方や症状には個人差があります。

この記事でわかること
  • 虫歯が痛いときにすぐできる応急処置3つ
  • 市販の痛み止めの種類と使い方・服用時の注意
  • やってはいけないNG行為と詰め物が取れたときの対応
  • 夜間・休日の救急歯科と早期受診の目安

虫歯が痛いときにすぐできる応急処置

虫歯が急に痛むときにまずできる応急処置は、市販の鎮痛薬を用法どおりに服用する、痛む側の頬を外側から短時間冷やす、食べかすを除いて口の中を清潔に保つ、の3つです。いずれも痛みや刺激を一時的に和らげるための対処であり、原因である虫歯を治すものではありません。

歯科に行くまでの時間をしのぐ手段と考え、痛みが落ち着いても早めに受診してください。効き方には個人差があります。

虫歯が痛いときにすぐできる応急処置を3ステップで示した図解。市販の痛み止めを用法どおり飲む、頬を外側からやさしく冷やす、口の中を清潔にして食べかすを除くの順に並べ、応急処置は一時しのぎで早めの受診が大切なことを伝える。

虫歯の痛みは、歯の内部にある神経(歯髄)が炎症を起こしたり、神経の近くまで刺激が届いたりすることで強くなることがあります。夜に痛みを感じやすい場合は、横になる姿勢や体が温まることなどで血流の変化が起こり、炎症部分の違和感や痛みを自覚しやすくなることが一因と考えられます。

例えば、日中は気にならなかった歯が、布団に入ってからズキズキ痛むことがあります。こうした急な痛みには、自宅でできる刺激の少ない対処を組み合わせ、受診までの負担を軽くしましょう。ただし、応急処置で痛みが和らぐか、どの程度和らぐかには個人差があります。効かない場合や腫れ・発熱を伴う場合は、救急歯科や翌日の早めの受診を検討してください。

市販の鎮痛薬を用法どおりに服用する

市販の鎮痛薬(痛み止め)は、虫歯による歯痛を一時的に和らげる目的で使われます。市販薬には主にロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェンといった成分があります。

効き始めや服用間隔は製品によって異なるため、購入時に薬剤師へ相談し、添付文書の用法・用量を守ってください。

鎮痛薬は胃腸や肝臓などに負担がかかることがあるため、空腹時を避ける、決められた服用間隔と1日の上限回数を守る、といった注意が必要です。膿がたまっている・神経の感染が進んでいるといった状態では、痛み止めで十分に和らがない場合もあります。規定量を飲んでも効かない、頬まで腫れてきたという場合は、薬を追加で重ねず早めに受診してください。

持病がある方や妊娠中・授乳中の方、お子さまに使う場合は、薬剤師や医師に相談し、添付文書の指示に従いましょう。痛み止めはあくまで対症的な一時しのぎであり、虫歯そのものを治すものではありません。効き方や向き不向きには個人差があります。

痛む側の頬を外側から冷やす

痛みが強いときは、痛む側の頬を外側から短時間冷やすと、炎症による痛みが和らぐ場合があります。冷たいタオルや、タオルでくるんだ保冷剤・冷却シートを頬に当て、長時間続けず「10分ほど冷やして休む」を目安にしてください。冷やすことで患部周辺の血管が一時的に収縮し、痛みの感じ方が軽くなることがあります。

注意したいのは、氷を直接口に含んだり、患部に直接当てたりしないことです。歯や歯ぐきへの強い刺激は、かえって痛みを増すことがあります。冷やしすぎは血行を妨げる場合もあるため、外側から短時間にとどめましょう。夜間に痛みで眠れないときは、頬の外側を軽く冷やし、頭を少し高くして休むと楽に感じる方もいます。

温める行為は避け、反応に応じて無理のない範囲で行ってください。

食べかすを除いて口の中を清潔に保つ

虫歯の穴や歯と歯の間に食べかすが詰まっていると、それが刺激となって痛みを強めることがあるため、やさしく取り除いて口の中を清潔に保ちます。ぬるま湯でうがいをして汚れを流し、歯ブラシやデンタルフロスで普段どおりにそっと清掃しましょう。

ただし、痛む部分を強くこすったり、つまようじなどで穴をほじったりするのは避けてください。歯ぐきや神経を傷つけ、症状が悪化するおそれがあります。

奥歯の虫歯に挟まった食片を取ることで痛みが和らぐ場合もありますが、無理に器具を突っ込まず、フロスや水流でやさしく流す程度にとどめましょう。清潔を保つことは刺激を減らす助けになりますが、根本的な治療ではないため、応急処置のあとは早めに受診することが大切です。痛

虫歯の痛みに使える市販の痛み止めと使い方

虫歯の痛みに使える市販の痛み止めには、ロキソプロフェン・イブプロフェンといった非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や、アセトアミノフェンなどがあります。痛みの強さや体質、年齢、妊娠の有無によって使える薬が異なるため、用法・用量を守ることと、空腹時を避けるなどの注意が欠かせません。

いずれも痛みを一時的に和らげるための薬で、虫歯を治す薬ではない点に注意してください。体質や持病により使えない薬もあるため、購入時は薬剤師へ相談しましょう。

主な成分と特徴を整理すると、おおむね次のようになります。市販薬は商品によって成分や分類、服用できる年齢、服用間隔が異なります。ロキソプロフェン配合の一部は薬剤師の対応が必要な第1類医薬品です。購入時は薬剤師に相談し、添付文書の用法・用量と注意事項に従ってください。

主な成分 特徴の目安 服用時の主な注意
ロキソプロフェン 炎症や痛みを和らげる目的で歯痛に使われることがある 空腹時を避ける。第1類医薬品は薬剤師に相談。胃腸が弱い人や持病がある人は要相談
イブプロフェン 炎症や痛みを和らげる目的で市販の鎮痛薬に広く配合されている 空腹時を避ける。服用間隔・1日上限を守る。喘息のある人は要相談
アセトアミノフェン 胃への負担が比較的少ないとされ、子どもや妊娠中に選択肢となる場合がある 用量を守る。市販の総合感冒薬との成分重複に注意。自己判断せず薬剤師や医師に相談

主な成分と選び方

市販の痛み止めを選ぶときは、痛みの強さ、胃腸の状態、年齢、妊娠・授乳の有無、持病や服用中の薬を踏まえる必要があります。ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのNSAIDsは、炎症や痛みを和らげる目的で使われますが、胃腸への負担や持病との相性に注意が必要です。

一方、アセトアミノフェンは胃への負担が比較的少ないとされ、子どもや妊娠中でも医師・薬剤師の指示のもとで使える場合があります。例えば、ふだんから胃が弱い方や、お子さまの歯の痛みには、アセトアミノフェン系が選択肢になることがあります。ただし、複数の鎮痛薬を自己判断で併用したり、総合感冒薬と成分が重複したまま重ねて飲んだりすると、副作用につながるおそれがあります。

どれが合うか分からないときは、市販薬を選ぶ段階で薬剤師に症状を伝えて相談してください。薬の効き方や適性には個人差があります。

用法・用量と服用時の注意

市販の痛み止めは、添付文書に記載された用法・用量と服用間隔を必ず守り、空腹時を避けて服用することが基本です。服用できる回数や次の服用まで空ける時間は製品ごとに異なります。決められた量で効かないからと量を増やしたり、間隔を詰めて飲んだりしても、効果が強まるとは限らず、胃腸障害や肝機能障害などの副作用リスクが高まります。

アルコールとの併用は肝臓や胃への負担を増やすおそれがあるため避けてください。また、妊娠後期の方や、ぜんそく(アスピリン喘息)のある方など、特定の薬を使えない場合があります。お子さまには、年齢や体重に合った小児用の製品を使い、大人用を自己判断で与えないことが大切です。

夜間に痛みで眠れず市販薬を飲む場合でも、規定量と服用間隔を守り、それでも改善しなければ早めに歯科へ相談してください。持病・服用中の薬がある方は、必ず薬剤師か医師に相談してから使用しましょう。痛み止めは痛みを一時的に和らげるだけで、虫歯の進行を止めるものではありません。効果や副作用の出方には個人差があります。

虫歯が痛いときにやってはいけないこと

虫歯が痛いときに避けたいのは、入浴・飲酒・喫煙・激しい運動など血行を促す行為、痛む歯や患部への強い刺激、そして虫歯の穴に鎮痛薬や薬を直接詰めることです。これらは痛みを強めたり、組織を傷つけて症状を悪化させたりするおそれがあります。

良かれと思った対処が逆効果になることもあるため、迷ったら患部を刺激せず、外側から短時間冷やして受診につなげましょう。症状の出方には個人差があります。

虫歯が痛いときにやってはいけないことを6つのカードで示した図解。長風呂や飲酒・運動など体を温める行為、患部への刺激、薬を穴に詰める、市販の接着剤で詰め物を付ける行為を並べ、迷ったら温めず冷やして受診することを伝える注意喚起イラスト。

体を温める・血行を促す行為

痛む虫歯があるときは、入浴・飲酒・喫煙・激しい運動など、体を温めたり血行を促したりする行為を避けることが大切です。血流が良くなると、炎症を起こしている患部の痛みを強く感じることがあります。湯船での長風呂やサウナ、こたつで温まることも同様で、痛みが落ち着くまでは控えめにしましょう。

飲酒は血管を広げて血流を増やすうえ、痛み止めとの併用を避ける必要があります。喫煙は歯ぐきや口の中の状態に影響し、治療後の経過にも関わることがあります。例えば、痛みを紛らわそうとお酒を飲んで湯船に長く浸かると、夜間にかえって痛みが強くなる場合があります。痛みが強い間は、シャワー程度にとどめて安静に過ごし、頭を少し高くして休むと楽に感じる方もいます。痛みの強さや反応には個人差があります。

患部への強い刺激・虫歯の穴に薬を詰める行為

痛む患部を指や舌、つまようじで触って刺激したり、虫歯の穴に鎮痛薬や正露丸などを直接詰めたりする行為は避けてください。患部への強い刺激は炎症を悪化させ、歯ぐきや神経を傷つけるおそれがあります。

鎮痛薬は飲んで全身に作用させる薬であり、砕いて歯の穴や歯ぐきに置いても効果は期待できません。薬の成分が粘膜や歯ぐきに触れ、化学的なやけどのような炎症を起こすことがあります。市販の歯科用の一時しのぎ製品以外を穴に詰めると、細菌を押し込んだり、取れなくなったりするリスクもあります。

例えば、「直接当てたほうが早く効きそう」と痛み止めを患部に当てる行為は、逆効果になりやすい代表的なNG行為です。また、痛みが気になって舌で何度も触る、吸う、冷温刺激を繰り返すといった行為も、痛みを長引かせる原因になることがあります。痛む部分はできるだけそっとしておき、清潔を保ちながら受診を待ちましょう。刺激への反応には個人差があります。

ベストチョイス編集部からのひとこと

虫歯の痛みが気になる場合は、「とりあえず温める」「痛み止めを患部に直接置く」という対処を避けましょう。どちらも血行や刺激の面で痛みを強めることがあり、応急処置としては適していません。

迷ったときの基本は、温めず外側から短時間冷やす・患部に触れない・市販薬は飲んで使う、の3点です。判断に迷う行為は控え、清潔を保って受診につなげることを検討してください。

詰め物・被せ物が取れたときの応急対応

虫歯治療後の詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)が取れたときは、取れたものを保管し、患部を清潔に保ち、反対側の歯で噛むようにして早めに受診するのが応急対応です。慌てて市販の接着剤で付け直すのは避けてください。

取れた歯はもろくなったり虫歯が再発したりしやすく、放置すると短期間でも状態が悪化する場合があります。痛みがなくても早めに相談しましょう。

やるべきこと(保管・清潔・反対側で噛む)

詰め物や被せ物が取れたら、まず取れたものを水で軽く洗ってティッシュや小さな容器に入れて保管し、患部はやさしく清掃して清潔に保ちます。取れた詰め物・被せ物が変形していなければ、そのまま再装着できる場合があるため、捨てずに歯科へ持参しましょう。

また、詰め物が取れた歯は内部の象牙質がむき出しになっていることが多く、冷たいものや甘いものでしみたり、欠けやすくなったりします。そのため、その歯ではできるだけ噛まず、食事は反対側の歯を使うようにしてください。奥歯の被せ物が外れたまま硬いものを噛むと、残った歯が割れて抜歯につながる場合もあります。

むき出しの部分に食べかすが入り込むと痛みや虫歯の再発を招きやすいため、ぬるま湯でのうがいとやさしい歯磨きで清潔を保ちましょう。痛みやしみる症状の有無にかかわらず、早めの受診が大切です。

市販の接着剤で付けてはいけない理由

取れた詰め物・被せ物を、瞬間接着剤などの市販の接着剤で自分で付け直すことは避けてください。市販の接着剤は口の中で使うことを想定しておらず、成分によっては歯ぐきや粘膜に刺激を与えるおそれがあります。

さらに、ずれた位置で固まってしまうと、噛み合わせが合わなくなったり、歯科で正しく付け直す際に除去が難しくなったりします。すき間に細菌が閉じ込められて内部で虫歯が進むリスクもあります。

ドラッグストアで手に入る歯科用ワックスなどは、あくまで一時的に保護する目的の製品で、正式な再装着の代わりにはなりません。取れたものは保管したうえで、自己流で固定せず歯科で処置してもらうことで、治療の選択肢を残しやすくなります。仕上がりや経過には個人差があります。

夜間・休日に虫歯が痛いときの対処と受診の目安

夜間や休日に虫歯が強く痛むときは、応急処置で痛みをしのぎつつ、地域の休日・夜間の救急歯科や歯科医師会の当番医を確認しましょう。これらは急な痛みへの応急処置が中心で、原則として虫歯の本格的な治療は後日かかりつけで行います。

痛みが引いても虫歯は自然に治らないため、早めの受診で原因を確認し、必要な治療につなげることが大切です。対応体制は地域により異なります。

ベストチョイス編集部からのひとこと

虫歯について、「痛みが消えても、治ったとは限らない」ことを覚えておきましょう。神経の炎症が進んだ過程で、痛みが一時的に和らぐ場合があり、放置すると内部で炎症や感染が進むおそれがあります。

痛みが軽くなったときこそ受診のタイミングです。夜間救急で一時的な処置を受けた場合も、翌営業日には改めてかかりつけや急患対応の歯科に連絡し、原因の治療まで進めることを検討してください。

夜間・休日の救急歯科と歯科医師会の当番医

夜間や休日に受診先を探すときは、お住まいの地域の歯科医師会が案内する休日・夜間の救急歯科診療や、当番制の歯科医院を確認するのが一般的です。多くの地域では、歯科医師会が休日急患診療所を設けたり、当番医を割り当てたりしており、急な強い痛みや腫れ、出血などに対して応急処置を行っています。

ただし、これらは緊急の痛みを和らげるための応急処置が中心で、虫歯を削って詰める・仮歯を作るといった本格的な治療は、原則として後日かかりつけの歯科で受けることになります。受診前には電話で症状を伝え、対応可能か・受付時間を確認しておくとスムーズです。

深夜に我慢できない痛みが出た場合は、自治体の救急相談窓口や歯科医師会のサイトで当番医を調べ、まず連絡を入れましょう。旅行先などかかりつけが遠い場合も、滞在地域の歯科医師会や救急診療の情報を確認してください。対応している診療内容や時間帯は地域・施設により異なります。

すぐ受診すべきサイン

市販薬を規定量飲んでも痛みが治まらない、頬や歯ぐきが大きく腫れている、発熱や強い倦怠感がある、口が開けにくいといったサインがあるときは、できるだけ早く歯科を受診してください。これらは炎症が広がっている可能性を示し、応急処置だけでしのげる範囲を超えていることがあります。

とくに、痛みがいったん消えたからと安心して放置するのは避けてください。虫歯は自然には治らず、神経まで進むと根管治療が必要になり、さらに進めば歯を残せず抜歯となることもあります。応急処置はあくまで歯科に行くまでの一時しのぎであり、虫歯の原因そのものを取り除くものではありません。

夜間に痛み止めで眠れたとしても、翌日には受診して原因を診てもらうことが、結果的に治療の負担を抑えることにつながります。痛くない時期こそ、虫歯を小さいうちに治す好機だと考えるとよいでしょう。進行の速さや症状には個人差があります。

虫歯が痛む仕組みと放置したときのリスク

虫歯の痛みは、細菌が出す酸で歯が溶け、刺激や炎症が歯の神経(歯髄)に近づくほど強くなることがあります。神経に達すると、激しい痛みを感じる場合もあります。放置すると神経が炎症から壊死へ進み、根の先に膿がたまって歯ぐきが腫れ、抜歯が必要になることもあります。痛みが消えても進行している場合があるため、自己判断での放置は避けてください。進行には個人差があります。

厚生労働省の情報では、むし歯は細菌が糖をもとに作り出す酸で歯が溶けて進行し、初期は痛みが少なく、進行して神経にまで細菌が達すると神経を抜く大掛かりな治療が必要になる場合があるとされています。さらに進むと、歯の根元に病巣ができて歯肉から膿が出て、抜歯が必要になることもあります。

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯の特徴・原因・進行」

歯の神経の炎症(歯髄炎)には、冷たいものがしみる程度で回復の余地がある段階(可逆性)と、強い自発痛が続き神経を取り除く治療が検討される段階(不可逆性)があるとされます。注意したいのは、不可逆性歯髄炎を経て神経が死ぬと、いったん痛みが治まることがある点です。これは治ったわけではなく、内部で細菌が繁殖して根の先で炎症が続いている可能性があります。

例えば、激しく痛んだ歯が数日で痛まなくなった場合でも、放置すると、ある日突然歯ぐきが腫れて膿が出ることがあります。痛みのサインを見逃さず、早めに受診することが、歯を残すうえで重要です。痛みの感じ方や進行の速さには個人差があります。

本記事は一般的な情報を整理したものです。虫歯の痛みの原因や進行度、適切な処置は症例により大きく異なります。市販薬の使用可否や個別の症状については、薬剤師や担当の歯科医師にご相談ください。

虫歯の応急処置についてよくある質問

Q. 痛む歯は冷やすのと温めるのではどちらがいいですか?

痛む虫歯は、頬の外側から短時間冷やすのが基本です。温めると血行が良くなり、患部の痛みを強く感じることがあります。冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで頬に当て、10分ほど冷やして休むことを目安にしてください。氷を直接当てる、入浴やサウナで温める行為は避けましょう。冷却で和らぐ程度には個人差があります。

Q. 虫歯の穴に痛み止めや正露丸を直接詰めてもいいですか?

避けてください。鎮痛薬は飲んで全身に作用させる薬で、砕いて歯の穴や歯ぐきに置いても効果は期待できません。成分が粘膜に触れて化学的なやけどのような炎症を起こすことがあります。穴に物を詰めると細菌を押し込んだり、取れなくなったりするおそれもあります。痛み止めは用法どおり内服し、患部はそっとしておきましょう。

Q. ロキソニンなどの市販薬が効かないのはなぜですか?

膿がたまっている、神経の感染が進んでいるなど炎症が強い場合は、市販の痛み止めで十分に和らがないことがあります。効かないからと量を増やしたり、間隔を詰めたりするのは副作用のリスクが高まります。規定量で改善しない、腫れや発熱を伴うときは、薬を重ねず早めに歯科を受診してください。効き方には個人差があります。

参考:PMDA ロキソプロフェンナトリウム水和物含有製剤(一般用・経口剤)の使用上の注意の改訂について

Q. 子どもや妊娠中でも虫歯の痛みに市販薬を使えますか?

アセトアミノフェンは胃への負担が比較的少ないとされ、子どもや妊娠中でも使える場合がありますが、自己判断は避けてください。子どもには年齢・体重に合った小児用を使い、大人用は与えません。妊娠中・授乳中は時期によって使えない薬があるため、購入時に薬剤師、可能なら医師に相談したうえで使用しましょう。

まとめ

虫歯が急に痛むときの応急処置は、市販の鎮痛薬を添付文書どおりに服用する・痛む側の頬を外側から短時間冷やす・食べかすを除いて口の中を清潔に保つ、の3つが基本です。

市販薬はロキソプロフェン・イブプロフェン・アセトアミノフェンなどがあり、空腹時を避け、服用間隔や1日の上限を守り、子どもや妊娠中・持病のある方は薬剤師や医師に相談して使います。

一方で、入浴・飲酒・運動など体を温める行為、患部への強い刺激、虫歯の穴に薬を詰めること、市販接着剤での詰め物の付け直しは避けてください。夜間や休日は、地域の救急歯科や歯科医師会の当番医で応急処置を受けつつ、痛みが引いても早めにかかりつけで原因の治療を進めることが大切です。

応急処置はあくまで一時しのぎで、虫歯そのものは自然に治りません。痛みがいったん消えても進行している場合があるため、自己判断で放置せず、まずは歯科医院に相談して受診先を確保することから始めてください。

本記事は一般的な情報を整理したものです。市販薬の使用可否や個別の症状・治療方針については、必ず薬剤師や担当の歯科医師にご相談ください。痛みの感じ方・効果・進行の速さには個人差があります。

ベストチョイス編集部
ベストチョイス編集部

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