ホワイトニングの過酸化水素とは?仕組み・濃度・安全性と副作用をやさしく解説

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ホワイトニングの主成分である過酸化水素は、化学反応で生まれるフリーラジカル(活性酸素)が歯の着色に作用し、色素を分解することで歯を明るく見せる成分です。高濃度のものは毒物及び劇物取締法の対象となる場合があり、歯科医院で濃度や使用時間を管理して扱う必要があります。

本記事では、過酸化水素の仕組み、過酸化尿素との違いや濃度、安全性と法規制、副作用、オフィス・ホーム・セルフの違いまで中立に整理しました。効果や適応には個人差があります。個別の診断や施術方針は、必ず歯科医師に相談してください。

この記事でわかること
  • 過酸化水素が歯を白くする仕組みと役割
  • 過酸化尿素との違いとオフィス・ホームの濃度
  • 安全性・法規制と過酸化水素が使えない人
  • 知覚過敏などの副作用とセルフ・市販との違い

ホワイトニングの過酸化水素とは(仕組みと役割)

過酸化水素は、ホワイトニング剤の主成分として歯の着色に作用する漂白成分です。光や熱、pHの変化などで化学反応を起こすとフリーラジカル(活性酸素)が発生し、これが歯の色素を分解して、歯を明るく見せることがあります。

過酸化水素は、消毒で使われるオキシドールと同じ成分です。ただし、ホワイトニング用は目的・濃度・使用方法が異なり、歯科医院の管理下で使われるものと、市販の消毒用を自己判断で使うことはまったく別です。

過酸化水素が歯を白くする仕組みを示した図解

過酸化水素という名前だけを見ると不安に感じる方もいますが、成分そのものの印象だけで判断するのではなく、濃度・使用時間・歯ぐきの保護・施術前の診査が重要です。歯科医院では、歯や歯ぐきの状態を確認したうえで、薬剤が粘膜に触れすぎないよう管理しながら使用します。

ホワイトニングは、歯を削ったり溶かしたりして白くする処置ではなく、化学反応によって色素に作用させる方法です。ただし、すべての歯に同じような変化が出るわけではありません。詰め物・被せ物・神経を失った歯などは、通常のホワイトニングでは十分な変化が出にくいことがあります。

過酸化水素の正体(オキシドールとの違い・化学的性質)

過酸化水素は、水素と酸素からなる無色の液体で、不安定で分解しやすく、その過程で酸化作用を示す物質です。この酸化作用が、歯の着色に作用する力としてホワイトニングに利用されています。

消毒用のオキシドールも同じ過酸化水素を含みますが、目的は傷口などの消毒です。一方、歯科のホワイトニングで使う薬剤は、歯面に作用させる目的で設計されており、濃度や使い方が異なります。消毒用のオキシドールを歯に使うことは想定されていないため、自己判断で使用しないでください。

過酸化水素は時間がたつと水と酸素に分解されます。口の中や体内にも過酸化水素を分解する仕組みがありますが、高濃度のものを誤って扱うと、歯ぐきや粘膜に炎症が起こることがあります。

そのため、過酸化水素を使うホワイトニングでは、成分の性質だけでなく、濃度管理と使用方法が大切です。安全性を高めるには、歯科医院で歯の状態を確認し、適応の有無を判断してもらう必要があります。

なぜ歯が白くなる?(フリーラジカルと色素分解)

過酸化水素が歯を明るく見せるのは、分解する際に発生するフリーラジカル(活性酸素)が、歯に沈着した着色(色素)に作用するためです。コーヒーや茶、ワイン、たばこなどの色素は、歯の表面や内部に残ると黄ばみやくすみとして見えることがあります。

過酸化水素から生じたフリーラジカルが、この色素分子を分解することで、歯の色が明るく見える場合があります。日本歯科医師会でも、狭い意味でのホワイトニングは、歯を削らずに漂白剤(主に過酸化水素)で化学的に白くする処置と説明されています。

ただし、白くなりやすさは元の歯の色、着色の原因、歯質、施術方法によって異なります。テトラサイクリン歯、神経のない歯、詰め物・被せ物などは、通常のホワイトニングでは期待した変化が出にくいことがあります。

表面の着色と内部の黄ばみ、どちらに効く?

過酸化水素ホワイトニングは、歯の表面の着色だけでなく、歯の内部に由来する黄ばみにも作用することがあります。歯科医院のクリーニングは、表面に付いたステインや歯垢を落として、本来の歯の色に近づけるケアです。

一方、ホワイトニングは過酸化水素などの薬剤を使い、天然歯の色素に作用させる処置です。そのため、クリーニングで落ちる汚れなのか、歯そのものの色なのかによって、適した方法が変わります。

例えば、毎日丁寧に歯を磨いていても歯の色が黄ばんで見える場合、表面の汚れだけでなく、エナメル質や象牙質といった歯そのものの色が関係していることがあります。この場合は、クリーニングだけでなくホワイトニングが選択肢になることがあります。

ただし、過酸化水素は天然の歯に作用するもので、セラミックやレジンなどの詰め物・被せ物は白くなりません。自分の変色が表面の汚れなのか、歯そのものの色なのかは見た目だけでは判断しにくいため、歯科医院で確認しましょう。

参考:日本歯科医師会「ホワイトニング」

過酸化水素と過酸化尿素の違い・濃度

ホワイトニング剤には、過酸化水素のほかに過酸化尿素も使われます。過酸化尿素は分解すると過酸化水素を放出するため、最終的に歯の色素へ作用している成分は過酸化水素です。

一般に、短期間で変化を目指すオフィスホワイトニングには過酸化水素、自宅で時間をかけて行うホームホワイトニングには過酸化尿素が用いられることがあります。同じホワイトニングでも、濃度・作用の速さ・刺激の出やすさが異なります。

両者の関係を整理すると、過酸化尿素は尿素と過酸化水素が結びついた化合物で、ゆっくり分解しながら過酸化水素を放出します。そのため、ホームホワイトニングのように、一定期間継続して使う方法に用いられることがあります。

濃度の目安は次のとおりですが、医院や製品によって異なります。なお、過酸化水素濃度が6.0%を超えるもの、または過酸化尿素濃度が17%を超えるものは、毒物及び劇物取締法の対象となります。

項目 オフィス(歯科で施術) ホーム(歯科処方)
主な薬剤 過酸化水素 過酸化尿素
濃度の目安 過酸化水素 約30〜35% 過酸化尿素 約10〜16%程度
白くなる速さ 短期間で変化を感じやすい ゆるやかに変化を目指す
持続の目安 約3〜6か月 約6か月〜1年

過酸化尿素は過酸化水素に変化する(関係性)

過酸化尿素は、口の中で分解されると過酸化水素を放出するため、ホワイトニングで色素に作用している主な成分は過酸化水素です。過酸化尿素は比較的安定しており、分解がゆっくり進むため、作用もゆるやかになりやすいのが特徴です。

一般に、過酸化尿素の濃度はおおむね3分の1程度の過酸化水素濃度に相当すると説明されます。例えば、過酸化尿素10%は、過酸化水素換算でおよそ3%前後に相当するイメージです。

ホームホワイトニングのジェルに「過酸化尿素」と書かれていても、最終的な漂白の主役は過酸化水素だと理解しておくと、オフィスホワイトニングとの違いを整理しやすくなります。ホームで作用がゆるやかなのは、過酸化水素としての濃度が低めで、時間をかけて反応するためです。

そのぶん知覚過敏などの刺激が比較的出にくい場合がありますが、白さを実感するまでに時間がかかる傾向があります。どちらの薬剤が向くかは歯の状態や生活スタイルによって異なり、効果の出方には個人差があります。

オフィスとホームの濃度の違い

オフィスホワイトニングは、歯科医院で高濃度の過酸化水素を使い、短時間で変化を目指す方法です。一方、ホームホワイトニングは、過酸化尿素を中心に低めの濃度で時間をかけて変化を目指します。

オフィスでは、歯科医師や歯科衛生士が歯ぐきを保護したうえで薬剤を塗り、必要に応じて光を照射して反応を促します。1回でも変化を感じる方がいる一方、高濃度の薬剤を使うため、知覚過敏や歯ぐきの刺激が出ることがあります。

ホームでは、過酸化尿素約10〜16%程度のジェルをマウスピースに入れて、自宅で毎日一定時間装着します。数週間かけて少しずつ変化を目指すため、継続しやすい生活リズムかどうかも選ぶ際のポイントです。

例えば、結婚式やイベントを控えて短期間で変化を目指したい場合はオフィス、自分のペースで続けたい場合はホームというように、濃度とスピードの違いで選び方が変わります。濃度が高いほど刺激も出やすくなるため、白さと負担のバランスは歯科医師と相談して決めましょう。白くなる速さや実感には個人差があります。

過酸化水素ホワイトニングの安全性と取り扱いルール

過酸化水素ホワイトニングは、歯科医院で濃度や使用時間を管理して行う必要があります。高濃度の薬剤は毒物及び劇物取締法の対象となる場合があり、自己判断で扱うと歯ぐきや粘膜に炎症を起こすおそれがあります。

厚生労働省の歯科用漂白材等審査ガイドラインでは、過酸化水素濃度が6.0%を超えるもの、または過酸化尿素濃度が17%を超えるものは毒物及び劇物取締法の対象とされています。安全性は「成分名」だけでなく、「濃度」「使用時間」「扱う人」「歯や歯ぐきの状態」で変わります。

つまり、過酸化水素が危険かどうかは濃度や使い方によって異なります。医療の管理下で適切に使うことが前提であり、歯科医院でしか高濃度の薬剤を扱えない理由もここにあります。

なぜ歯科医院でしか扱えない?(劇物・薬機法)

高濃度の過酸化水素は、歯ぐきや粘膜に触れると炎症を起こすおそれがあるため、歯科医師や歯科衛生士などが管理下で使用します。オフィスホワイトニングで使われる過酸化水素は高濃度であり、歯ぐきの保護や薬剤の塗布量、照射時間などの管理が欠かせません。

厚生労働省の歯科用漂白材等審査ガイドラインでは、過酸化水素濃度が6.0%を超えるもの、または過酸化尿素濃度が17%を超えるものは、毒物及び劇物取締法の対象とされています。オフィスホワイトニングで用いられることがある約30〜35%の過酸化水素は、この基準を大きく上回ります。

例えば、施術ではジェルを塗る前に歯ぐきを保護材で覆い、薬剤が粘膜に触れにくいよう配慮します。こうした処置が必要なため、高濃度の薬剤は歯科医院で管理して使う必要があります。

セルフサロンや市販品で「歯科と同じように白くなる」とうたうものがあっても、過酸化水素の使用可否や濃度、施術者の資格は確認が必要です。内部からの漂白を希望する場合は、歯科医院で相談しましょう。

エナメル質や歯への影響

適切な濃度・方法で行う過酸化水素ホワイトニングは、歯を削ったり酸で溶かしたりする仕組みではありません。色素に作用する化学反応によって、歯を明るく見せる処置です。

ただし、施術の前後で一時的に歯の表面状態が変化したり、しみる症状が出たりすることがあります。知覚過敏がある方、むし歯や歯周病がある方、歯にひびがある方では刺激が出やすいため、事前の診査が重要です。

短期間に何度も繰り返したり、海外製の高濃度製品を自己判断で使ったりすると、知覚過敏が強く出たり、歯ぐきや粘膜を傷めたりするおそれがあります。例えば「早く白くしたい」と自己判断で使用回数を増やすと、かえってしみる症状が強くなることがあります。

安全に続けるには、歯科医師が決めた頻度や使用時間を守り、気になる症状が出たら相談することが大切です。影響の出方には個人差があります。

過酸化水素が使えない・注意が必要な人

過酸化水素ホワイトニングには、体質や歯の状態によって受けられない人や注意が必要な人がいます。施術前には、むし歯・歯周病・知覚過敏・歯のひび・人工物の有無などを確認する必要があります。

代表的なのが無カタラーゼ症の方です。過酸化水素を分解する酵素(カタラーゼ)が極端に少ないため、過酸化水素を分解できず、口腔内の組織が傷つくおそれがあるとされています。

また、妊娠中・授乳中の方は薬剤の影響が十分に明らかになっていないため、一般に避けるか時期をずらすことが望ましいとされています。歯の形成期にあたる子どもも、エナメル質が薄く知覚過敏が出やすいことがあるため、対象外となることがあります。

このほか、むし歯や歯周病、知覚過敏、歯にひびがある場合は、先にそれらの治療を行う必要があります。例えば、自覚のない小さなむし歯があるまま施術すると強くしみることがあるため、事前の検査が重要です。自分が対象になるかは自己判断せず、必ず歯科医院で確認してください。適応の可否には個人差があります。

ベストチョイス編集部からのひとこと

ベストチョイス編集部が多数のホワイトニング対応医院の掲載情報を整理してきた中で、読者の方が誤解しやすいのが「過酸化水素=危険な薬品」という受け止め方です。実際には、過酸化水素は濃度と扱う人でリスクが変わる成分です。

歯科医院では高濃度を管理しながら短時間で使う一方、自宅向けは低めの濃度で時間をかける設計になっています。成分名の印象や手軽さだけで判断せず、どの濃度を誰がどのように扱うのかを確認することが大切です。

参考:厚生労働省「歯科用漂白材等審査ガイドラインについて」

過酸化水素ホワイトニングの副作用とリスク

過酸化水素ホワイトニングで起こりやすい副作用は、一時的な知覚過敏です。ほかに、歯ぐきの炎症、色ムラ、時間の経過による色戻り(後戻り)が起こることがあります。

多くは一時的な症状とされますが、症状の出やすさには個人差があり、歯の状態や薬剤の濃度によっても変わります。リスクを正しく知っておくと、過度に怖がらず、また油断もせずに施術を選びやすくなります。

知覚過敏が起こる仕組みと対処

ホワイトニング後に歯がしみるのは、過酸化水素が歯の表面状態に一時的に作用し、刺激が神経に伝わりやすくなるためと考えられています。施術中や直後に、冷たいものや風でキーンとしみることがあります。

これは歯が大きく傷ついたというより、漂白の過程で一時的に刺激を感じやすい状態になっている可能性があります。一般に、高濃度を使うオフィスホワイトニングで起こりやすく、低濃度で時間をかけるホームホワイトニングでは比較的出にくい傾向があります。

例えば、施術当日に冷たい飲み物でしみても、数日たつと気にならなくなるケースがあります。対処としては、知覚過敏用の歯磨き剤を使う、しみる間は熱いものや冷たいものを控える、施術間隔を空けるといった方法があります。

症状が強い場合は、歯科医師に相談して濃度や頻度を調整することが大切です。元々知覚過敏がある方は症状が出やすいため、施術前に申告しましょう。しみ方や回復までの期間には個人差があります。

歯ぐきの炎症・色ムラ・色戻り

過酸化水素ホワイトニングでは、薬剤が歯ぐきに触れると炎症が起きることがあります。また、仕上がりに色ムラが出たり、時間とともに色が戻ったりすることもあります。

高濃度の薬剤が歯ぐきや粘膜に付着すると、一時的に白く変色したり、ひりついたりすることがあるため、施術では歯ぐきの保護が重要になります。色ムラは、歯の状態や薬剤の当たり方によって白くなり方に差が出ることで生じます。

もともと白い斑点(ホワイトスポット)がある歯では、その部分が周囲との違いとして目立つことがあります。さらに、ホワイトニングの効果は永続するものではなく、飲食や喫煙によって数か月〜1年ほどかけて少しずつ色が戻る「色戻り(後戻り)」が起こります。

例えば、コーヒーやワインをよく口にする方は色が戻りやすく、定期的なメンテナンスが必要になることがあります。色を白く保つには再施術やタッチアップ、生活習慣の見直しが選択肢になります。色ムラの出方や色戻りの早さには個人差があります。

オフィス・ホーム・セルフ/市販の違い(過酸化水素の使い分け)

ホワイトニングは、オフィス・ホーム・デュアル・セルフ/市販に分かれます。過酸化水素や過酸化尿素を用いた医療ホワイトニングは、歯科医院での診査や管理のもとで行う方法です。

一方、セルフサロンや市販品は、過酸化水素を用いる歯科の漂白とは仕組みが異なり、主に表面の着色を落とす・付きにくくする目的の成分が使われます。白さ・持続・費用・リスクのバランスを踏まえて選ぶことが大切です。

ホワイトニングのオフィス・ホーム・デュアル・セルフ/市販の違いを比較した図解

それぞれの違いを、薬剤・特徴・費用・主なリスクの観点で整理すると、おおむね次のようになります。費用は自由診療のため全額自己負担で、医院や製品により幅がある目安です。

種類 主な薬剤・成分 特徴 費用の目安(税込)
オフィス(歯科) 過酸化水素 約30〜35% 短期間で変化を感じやすい 1回 約1.5万〜8万円
ホーム(歯科処方) 過酸化尿素 約10〜16%程度 自宅で継続 約2万〜5万円
デュアル(併用) 過酸化水素+過酸化尿素 即時性と持続性の両方を目指す 約5万〜10万円
セルフ・市販 ポリリン酸・酸化チタン等 過酸化水素は不使用 1回数千円〜

オフィスホワイトニング(高濃度・短期間で変化を目指す)

オフィスホワイトニングは、歯科医院で高濃度の過酸化水素を使い、短期間で歯の色の変化を目指す方法です。治療内容は、歯のクリーニング後に歯ぐきを保護し、過酸化水素ジェルを塗って必要に応じて光を照射する施術です。

費用の目安は、1回あたり約1.5万〜8万円(税込)です。希望する白さによって複数回行うこともあり、期間・回数は、目安として1〜数回の通院、1回あたり30分〜1時間程度です。

主なリスク・副作用としては、高濃度ゆえに知覚過敏が出やすい、歯ぐきに薬剤が触れると炎症が起きることがある、効果の持続が約3〜6か月と比較的短く色戻りしやすい、といった点が挙げられます。

例えば、イベント前に短期間で変化を目指したい方に検討されることがあります。一方、白さを長く保ちたい場合は、ホームやデュアルの併用が選択肢になることもあります。白くなりやすさや持続には個人差があります。

ホームホワイトニング(過酸化尿素・継続型)

ホームホワイトニングは、歯科医院で作った専用マウスピースに過酸化尿素のジェルを入れ、自宅で毎日一定時間装着して少しずつ変化を目指す方法です。治療内容は、型取りしたマウスピースに過酸化尿素ジェルを入れ、一定期間継続するものです。

費用の目安は、マウスピース作製とジェルを合わせて約2万〜5万円(税込)です。期間・回数は、おおむね2週間〜1か月程度の継続が目安で、ジェルを追加購入しながら続ける場合もあります。

主なリスク・副作用は、白さを実感するまで時間がかかる、装着の手間がある、過酸化尿素でも知覚過敏が出る場合がある、使用時間や濃度を守らないと色ムラや刺激につながる、などです。

一方で、低めの濃度でゆっくり作用するぶん、刺激は比較的出にくい場合があり、効果の持続は約6か月〜1年とされることがあります。自分のペースで白さの維持を目指したい方に検討されます。効果の出方や持続には個人差があります。

デュアルホワイトニング(オフィス+ホーム)

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせる方法です。歯科医院で短期間の変化を目指し、その後に自宅で継続して白さの維持を目指します。

治療内容は、まず歯科医院で過酸化水素を用いたオフィスホワイトニングを行い、その後、過酸化尿素を用いたホームホワイトニングを一定期間続ける流れが一般的です。

費用の目安は、約5万〜10万円(税込)です。期間・回数は、オフィスホワイトニングの通院1〜数回に加えて、ホームホワイトニングを2週間〜1か月程度続ける形が目安です。

主なリスク・副作用は、費用と手間が大きい、オフィスとホームの両方で知覚過敏が出る可能性がある、効果を保つにはメンテナンスが必要になる、といった点です。費用と効果のバランスを理解して選ぶことが大切で、仕上がりや持続には個人差があります。

セルフ・市販・海外製は過酸化水素を使えない

セルフホワイトニングのサロンや市販のホワイトニング製品は、歯科医院で扱う過酸化水素を用いた漂白とは仕組みが異なります。主にポリリン酸や酸化チタンなど、表面の着色を落とす・付きにくくする目的の成分が使われます。

そのため、セルフや市販で期待できるのは主に表面の着色除去で、歯そのものを内部から白くする漂白とは異なります。費用は1回数千円程度と手軽ですが、歯科のホワイトニングと同じ変化を期待すると、物足りなく感じることがあります。

特に注意したいのが、海外製のホワイトニングシートや個人輸入品です。日本では認められていない濃度の過酸化水素を含む場合があり、自己判断で使用すると強い知覚過敏や歯ぐきの炎症につながるおそれがあります。

例えば、海外通販で安価に手に入れた製品を使い、しみる症状が強くなるケースも考えられます。手軽さとリスクは別物であり、内部からの白さを求める場合は、歯科医院で相談しましょう。効果や仕上がりには個人差があります。

ベストチョイス編集部からのひとこと

ベストチョイス編集部が複数医院の費用・施術情報を整理する中で見えてきた傾向として、ホワイトニングは「白さの速さ」と「持続」と「費用」のどれを優先するかで選ぶ種類が変わります。オフィスは短期間で変化を目指しやすく、ホームは時間をかけて維持を目指しやすく、デュアルはその両方を組み合わせるぶん費用が上がりやすい構造です。

比較する際は、1回の料金だけでなく、希望する白さに必要な回数やタッチアップ費用、メンテナンスまで含めた総額で見ると判断しやすくなります。セルフや市販と歯科の過酸化水素ホワイトニングは目的が異なるため、どこまでの白さを求めるかを先に決めて相談することが大切です。

過酸化水素ホワイトニングを受ける前に知っておきたいこと

過酸化水素ホワイトニングを受ける前には、効果が出にくい歯があること、自由診療で費用がかかること、施術後に飲食の注意があることを知っておくと判断しやすくなります。詰め物や被せ物、神経のない歯には過酸化水素が作用しにくく、別の対応が必要になることがあります。

まず押さえておきたいのが、過酸化水素は天然の歯に作用するという点です。セラミックやレジンなどの詰め物・被せ物は白くならず、前歯に人工物がある場合は周囲の歯だけ白くなって色が合わなくなることがあります。

また、神経を抜いた歯は内側から黒ずむため、通常のホワイトニングでは白くしにくく、ウォーキングブリーチなど別の方法が検討されます。費用面では、ホワイトニングは原則として自由診療で全額自己負担となり、種類によって数千円から10万円程度まで幅があります。

さらに、施術後の数時間〜1日程度は歯の表面が着色しやすい状態になることがあるため、コーヒー・茶・カレー・ワインなど色の濃い飲食物や喫煙を控えるよう案内されるのが一般的です。どの方法が自分に向くか、効果が出にくい歯がないかは、受診して確認しましょう。

なお、適応や効果には個人差があります。個別の診断・施術方針については、必ず担当の歯科医師にご相談ください。

ホワイトニングに関するよくある質問

Q. 過酸化水素のホワイトニングは危険ですか?安全ですか?

過酸化水素は濃度と扱う人によってリスクが変わる成分です。高濃度のものは毒物及び劇物取締法の対象となる場合があり、歯科医院で管理して使う必要があります。自己流の高濃度使用は歯ぐきの炎症などのリスクがあるため、気になる場合は歯科医院で相談しましょう。

Q. オキシドール(消毒用の過酸化水素)で歯は白くなりますか?

オキシドールは過酸化水素を含みますが、傷の消毒が目的であり、歯のホワイトニングには適しません。ホワイトニング用は濃度や使い方が異なり、歯ぐきを保護したうえで管理下で使われます。消毒用を自己判断で歯に使うと、粘膜を傷めるおそれがあるため避けてください。

Q. 過酸化水素ホワイトニングは自宅(市販品)でできますか?

高濃度の過酸化水素は歯科医院で管理して扱う必要があり、市販品やセルフサロンでは歯科医院と同じ方法はできません。自宅で行う場合は、歯科で処方されるホームホワイトニング用ジェルを使う方法が基本です。市販のホワイトニング製品はポリリン酸などが中心で、主に着色除去が目的となります。

Q. ホワイトニングで歯がしみる(知覚過敏)のはなぜ?対処法は?

過酸化水素が一時的に歯の表面状態に作用し、刺激が伝わりやすくなるためと考えられています。対処として、知覚過敏用の歯磨き剤を使う、しみる間は熱い・冷たいものを控える、施術間隔を空けるなどがあります。症状が強い場合は、濃度や頻度の調整について歯科医師に相談しましょう。

Q. 過酸化水素はエナメル質を溶かしたり歯を傷めたりしますか?

適切な濃度・方法で行う場合、過酸化水素は歯を削ったり酸で溶かしたりする仕組みではなく、色素に作用して歯を明るく見せるものです。ただし、高濃度の自己流使用や過度な繰り返しは、歯や歯ぐきを傷めるおそれがあるため避けましょう。

Q. 詰め物や被せ物、神経のない歯にも過酸化水素は効きますか?

過酸化水素は天然の歯に作用するため、セラミックやレジンなどの詰め物・被せ物は白くなりません。前歯に人工物があると、周囲の歯だけ白くなり色が合わなくなることがあります。神経のない歯は内側から黒ずむため、通常の方法では白くしにくく、別の方法が検討されます。

Q. 妊娠中や授乳中に過酸化水素ホワイトニングはできますか?

妊娠中・授乳中は薬剤の影響が十分に明らかになっていないため、一般に施術を避けるか時期をずらすことが望ましいとされています。施術を希望する場合は、出産・授乳が終わってから歯科医院で相談するのが一般的です。時期や可否については担当の歯科医師に確認してください。

まとめ

ホワイトニングの過酸化水素は、分解時に生じるフリーラジカル(活性酸素)が歯の着色に作用し、色素を分解することで歯を明るく見せる漂白成分です。過酸化尿素も分解すると過酸化水素を放出し、オフィスは過酸化水素約30〜35%で短期間の変化を目指し、ホームは過酸化尿素約10〜16%程度で時間をかけて変化を目指します。

高濃度のものは毒物及び劇物取締法の対象となる場合があり、厚生労働省の歯科用漂白材等審査ガイドラインでも、過酸化水素濃度6.0%超または過酸化尿素濃度17%超は毒物及び劇物取締法の対象とされています。そのため、濃度や使用時間、歯ぐきの保護を含めて歯科医院で管理して使う必要があります。

主な副作用・リスクには、知覚過敏、歯ぐきの炎症、色ムラ、色戻りがあります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、形成期の子ども、むし歯や歯周病がある方などは、施術できない、または先に治療が必要になることがあります。

費用はオフィスが1回約1.5万〜8万円、ホームが約2万〜5万円、デュアルが約5万〜10万円(いずれも税込)が目安で、自由診療として全額自己負担です。セルフや市販品は過酸化水素を用いる歯科の漂白とは仕組みが異なり、主に着色除去が目的です。

成分名の印象だけで判断せず、自分に合う方法や効果が出にくい歯がないかを知るためにも、まずは歯科医院で相談することから始めてみてください。

※本記事は一般的な情報を整理したものです。過酸化水素ホワイトニングの適応や効果、副作用の出方は症例により異なります。個別の診断・施術方針については、必ず担当の歯科医師にご相談ください。効果・適応・副作用には個人差があります。

ベストチョイス編集部
ベストチョイス編集部

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