正しい歯石の取り方とは?自分で取る場合のリスクも解説

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歯石は歯磨きでは落とせない硬く石灰化した汚れで、歯周病の主要な原因の一つです。市販のスケーラーで自分で除去を試みる方もいますが、歯や歯ぐきを傷つけるリスクが伴うため、歯科医院での除去が推奨されます。

歯科医院での歯石除去(スケーリング)は保険適用が可能で、窓口負担(3割)の場合、初診時で約3,000円から5,000円程度が一般的な目安です。本記事では歯石の正しい取り方、自分で取ることのリスク、歯科医院での処置の流れ、予防策を整理します。

この記事で分かること
  • 歯石を自分で取ることのリスクと注意点
  • 歯科医院での歯石除去(スケーリング)の流れと費用<
  • 歯石を予防する日常ケアの具体策

歯石とは|歯垢との違いと放置による影響

歯石は、歯磨きで除去しきれなかった歯垢(プラーク)が唾液中の成分と結合して石灰化した固い物質です。

項目 歯垢(プラーク) 歯石
状態 やわらかい(白から黄色) 硬い(黄から茶色)
形成期間 食後数時間から1日 約2週間で石灰化が始まる
除去方法 セルフケアで除去可能 歯科医院での専門器具が必要

歯石を放置すると歯周組織に炎症が広がり、最終的には歯を支える骨が吸収される歯周病を招く恐れがあります。また、歯石の表面は細菌が付着しやすいため、口臭や虫歯リスクの増大につながることも指摘されています。

自分で歯石を取ることのリスク

市販のスケーラーを用いた自宅での除去は、以下のリスクを伴うため推奨されません。

  • 歯肉の損傷鋭利な器具で歯ぐきを傷つけ、感染や炎症を引き起こす恐れがあります。
  • エナメル質の損傷歯の表面を過剰に削ってしまい、知覚過敏を発症する可能性があります。
  • 取り残しと悪化鏡で見えない範囲(特に歯ぐきの内側)の歯石は除去できず、歯周病が進行するリスクがあります。
  • 歯肉退縮不適切な力加減により、歯ぐきが下がってしまう原因になります。
ベストチョイス編集部からのひとこと
歯科衛生士は専門的な訓練を経て技術を習得しています。自宅での無理な処置は目に見えない部分を傷つけ、結果的に複雑な治療が必要になるケースも考えられます。保険診療で安全に受けられることを考えると、自分で行うメリットは極めて限定的といえます。

歯科医院での歯石除去の流れと費用

歯科医院での処置は、お口全体の健康状態を確認しながら進められます。

処置の一般的な流れ

  1. 口腔内検査・歯周ポケット測定: 進行度を確認します。
  2. スケーリング: 超音波スケーラー等を用いて歯石を除去します。
  3. 研磨(ポリッシング): 歯の表面を滑らかにし、汚れの再付着を防ぎます。
  4. ブラッシング指導: 磨き残しやすい箇所の改善策を学びます。

費用と通院回数の目安

歯石除去は原則として保険診療(歯周病治療)の対象となります。

項目 保険診療(3割負担) 自由診療(PMTC等)
目的 病気(歯周病)の治療 予防・審美・徹底清掃
標準的な費用(税込) 約3,300円から5,500円 約5,500円から16,500円
治療期間・回数 約1から6回 1回(約30分から60分)
主なリスク・副作用 処置後の一時的な知覚過敏や出血 一時的な知覚過敏や歯肉の刺激

※保険診療の費用は、レントゲン撮影や検査の有無により変動します。

歯石を予防する日常ケア

歯石ができる前に、原因となる歯垢を取り除くことが大切です。

  • 毎食後の歯磨き歯垢が石灰化する前に、適切な方法で清掃します。
  • 補助用具の活用歯ブラシが届きにくい歯間部は、フロスや歯間ブラシの併用が有用です。
  • 重点ケア下の前歯の裏側などは歯石が溜まりやすい傾向にあります。タフトブラシ等で意識的に磨きましょう。
ベストチョイス編集部からのひとこと
「毎日磨いている」つもりでも、磨き癖によって磨き残しが生じやすいものです。3から6ヶ月に1回の定期検診を習慣化することで、処置時の痛みや通院回数、費用を抑えることにつながります。

クリニック選びのポイント

  • 歯科衛生士の体制ブラッシング指導やクリーニングを丁寧に行ってくれるか。
  • 精密な検査単に歯石を取るだけでなく、歯周ポケット測定等で現状を分析しているか。
  • 長期的なサポート定期検診の案内があり、予防に注力しているか。

歯石取りに関するよくある質問(FAQ)

Q. 歯石を自分で取っても大丈夫ですか?

歯科医院での専門的な処置を推奨します。ご自身での除去は、歯肉の損傷や出血、エナメル質への傷、歯石の取り残しといったリスクを伴い、結果的にお口の状態を悪化させる恐れがあります。

Q. 歯石除去の費用はどれくらいですか?

保険診療(3割負担)の場合、初診料や検査料を含めて1回あたり約3,300円から5,500円(税込)が一般的な目安です。自由診療(PMTC等)を選択される場合は、約5,500円から16,500円(税込)程度となります。

Q. 歯石除去は痛いですか?

炎症が少ない状態であれば、強い痛みを感じにくいことが一般的です。

ただし、歯肉の炎症が強い場合や、歯ぐきの奥深くにある歯石を除去する際は刺激や痛みを感じることがあるため、必要に応じて麻酔などで配慮した処置を行います。

Q. 歯石除去後に出血したり、しみたりするのは正常ですか?

炎症がある部位を処置した直後の軽微な出血や、一時的な知覚過敏は起こりうる現象です。通常は数日から2週間程度で改善が期待されますが、症状が強い場合は歯科医院へ相談しましょう。

Q. 歯石はどれくらいの頻度で除去すべきですか?

お口の状態によりますが、一般的には3から6ヶ月に1回程度の定期的な検診と除去が推奨されます。

まとめ

歯石は歯磨きで取り切れなかった歯垢が石灰化したもので、放置すると歯周病の直接的な原因となります。市販の器具を使って自分で行う歯石除去は、歯肉や歯の表面を傷つけるリスクを伴うため、歯科医院での安全に配慮した処置が推奨されます。

歯科医院でのスケーリングは、保険診療であれば費用も抑えられ、お口全体の健康状態を確認しながら汚れを取り除くことができます。3から6ヶ月に1回の定期検診と毎日の適切なセルフケアを組み合わせ、歯石を溜めない習慣を身につけることが、お口の健康を守るための有用な方法の一つです。

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ベストチョイス編集部
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