矯正歯科の支払い方法4つを比較|36回・60回の分割返済例も解説

矯正歯科の4つの支払い方法と36回・60回の分割返済例を解説する記事のアイキャッチ

矯正歯科の支払総額を抑えやすいのは、分割手数料や金利がかからない一括払いまたは院内分割払いです。手元資金を残しながら長期で支払いたい場合は、デンタルローンも候補になります。ただし、対応方法・分割回数・金利は歯科医院や契約先によって異なります。

分割払いを選ぶときは、月々の返済額だけでなく、金利・手数料を含む総支払額を確認することが大切です。治療の中断や転院に備え、返金・精算条件も契約前に確認しましょう。

目次

30秒でわかる結論

  • 主な支払い方法は、一括払い・院内分割・デンタルローン・クレジットカードの4つ
  • 手数料を抑えたい場合は、一括払いか手数料のない院内分割が候補
  • 長期分割では、月額だけでなく金利を含む総支払額を比較する
  • 契約前に、追加費用と中断・転院時の精算条件を確認する

矯正歯科の主な支払い方法を比較

矯正歯科の主な支払い方法は、現金・振込による一括払い、院内分割払い、デンタルローン、クレジットカード払いです。歯科医院によっては、複数の方法を組み合わせられる場合もあります。

支払い方法契約・支払先審査主な注意点
一括払い歯科医院原則不要まとまった資金が必要。前払い時は中断・転院時の返金条件を確認する
院内分割払い歯科医院医院の規定による分割回数や支払期限が限られる場合がある
デンタルローン信販会社などあり金利・手数料がかかり、治療中断後も返済が残る場合がある
クレジットカードカード会社カード発行時などに実施利用限度額と、分割・リボ払いの手数料を確認する

すべての歯科医院が各方法に対応しているわけではありません。カウンセリングの予約時や、見積書を受け取る際に、利用できる支払い方法を確認してください。

一括払い、院内分割、デンタルローンを検討する支払い方法の判断フロー

支払い方法を決める前に治療費総額と支払時期を確認

最初に確認したいのは、矯正治療に必要な費用の総額と支払時期です。「装置代」だけで判断すると、検査・診断料、毎回の調整料、保定装置料などが別にかかり、予算を超えることがあります。

トータルフィー制と都度払いの違い

トータルフィー制は、治療開始から保定までの一定範囲を総額で提示する料金体系です。ただし、すべての追加費用が必ず含まれるとは限りません。調整料が通院ごとに発生する方式と比較するときは、治療終了までの予想総額で確認しましょう。

追加費用になりやすい項目

見積書では、次の項目を確認しましょう。

  • 見積額に含まれる検査・診断・装置・調整・保定の範囲
  • 追加装置、紛失・破損、治療延長で追加費用が生じる条件
  • 契約時、装置装着時、通院ごとなどの支払時期
  • 分割払いの金利・手数料を含む総支払額
  • 治療中断・転院・契約解除時の返金と精算方法

「月々○円」で比較するのではなく、治療終了までに支払う合計額を並べることがポイントです。分割期間を長くすると月々の負担は下がっても、総支払額が増える場合があります。

関連記事:大人の歯列矯正 種類・費用相場・期間をやさしく解説|メリットとデメリットも整理

一括払い|手数料を抑えやすい

一括払いは、現金や銀行振込などで歯科医院へまとめて支払う方法です。分割手数料やローン金利が発生しない契約であれば、支払総額を抑えやすくなります。

一方で、治療開始時にまとまった資金が必要です。生活費や緊急予備資金まで使い切らないよう、治療後の家計も含めて判断しましょう。

治療費を前払いする場合は、中断・転院時に未実施分がどのように精算されるかを書面で確認してください。返金対象外となる費用や解約手数料の有無も確認が必要です。

院内分割払い|歯科医院へ直接分けて支払う

院内分割払いは、信販会社を介さず、歯科医院へ治療費を分けて支払う方法です。金利や手数料がかからない医院もありますが、分割回数、支払期限、頭金の有無は医院ごとに異なります。

治療期間中に支払いを終える条件や、装置装着までに一定額を支払う条件が設けられる場合もあります。月々の金額だけでなく、いつまでにいくら支払うかを確認しましょう。

支払いが遅れた場合や、治療が延長・中断した場合の扱いも、契約書や同意書で確認してください。

デンタルローン|長期分割を検討できる

デンタルローンは、信販会社などが治療費を歯科医院へ立て替え、患者が契約先へ分割返済する仕組みです。院内分割より長い返済期間を選べる商品もありますが、利用には審査があり、金利や手数料が発生します。

申し込む前に、次の内容を比較してください。

  • 実質年率と手数料
  • 返済回数、月々の返済額、総支払額
  • ボーナス払いの有無
  • 繰り上げ返済の可否と手数料
  • 治療の中断・解約時にローン契約がどう扱われるか

歯科医院との治療契約と、信販会社とのローン契約は別の契約です。治療を中断してもローン返済が自動的に止まるとは限らないため、歯科医院と信販会社の双方に確認しましょう。

デンタルローンの申込条件と返済方法

学生がデンタルローンを利用する場合の条件

学生本人が申し込めるかは、年齢、収入、契約先の条件によって異なります。安定した収入を利用条件とする商品もあるため、本人が条件を満たさない場合は、保護者が契約できるかを歯科医院や信販会社へ確認してください。

未成年がデンタルローンを契約する場合の条件

18歳未満は本人名義で契約できない商品があります。18歳以上でも、安定収入や審査などの条件が設けられる場合があります。年齢だけで判断せず、申込時点の利用条件を確認しましょう。

ボーナス払いの利用条件

ボーナス払いまたはボーナス併用払いを選べる契約もありますが、すべてのデンタルローンで利用できるわけではありません。ボーナス月の加算額と、収入が変わった場合も返済を続けられるかを確認してください。

一括返済・繰り上げ返済の可否

全額の一括返済や一部繰り上げ返済に対応する契約もあります。手続き方法、繰り上げ返済後の利息の精算方法、事務手数料の有無は契約先によって異なるため、申し込み前に確認しましょう。

デンタルローンの年齢上限

申込時または完済時の上限年齢は商品ごとに異なります。一律の上限年齢はないため、利用予定の信販会社へ確認してください。年齢条件を満たしていても審査結果によって利用できない場合があります。

以下はデンタルローン商品の一例です。年齢条件、審査基準、返済方法、繰り上げ返済の条件は、実際に利用する商品の申込条件・契約約款を確認してください。

参考:アプラス「デンタルローン」

矯正費用を36回・60回で分割した場合の返済例

同じ治療費でも、分割回数や金利によって月々の返済額と総支払額は変わります。次の表は、60万・80万・100万・120万円をデンタルローンで分割した場合の概算例です。

治療費36回の月額目安36回の総額目安60回の月額目安60回の総額目安
60万円約1万8,000円約64万7,000円約1万1,300円約67万9,000円
80万円約2万4,000円約86万3,000円約1万5,100円約90万6,000円
100万円約3万円約107万9,000円約1万8,900円約113万2,000円
120万円約3万6,000円約129万5,000円約2万2,600円約135万9,000円

※上記は、実質年率5%、元利均等返済として毎月の返済額を同額にした概算例です。事務手数料・保証料などは考慮していません。実際には、初回・最終回の返済額、金利、契約条件、端数処理などによって返済額と総支払額が異なります。

クレジットカード払い|限度額と分割手数料を確認

クレジットカード払いに対応する歯科医院では、カードの利用限度額内で決済します。治療費が限度額を超える場合は、事前の増枠手続きや、ほかの支払い方法との併用が必要になることがあります。

翌月一括払いは手数料がかからない契約が一般的ですが、分割払いやリボ払いではカード会社所定の手数料が発生します。ポイント還元だけで判断せず、還元額と手数料を含めた実質的な負担を比較してください。

歯科医院で一括決済した後にカード会社側で分割へ変更できるかは、カードの契約によって異なります。変更期限、対象外取引、手数料をカード会社へ確認しましょう。

医療費控除|支払い方法によって申告する年を確認

歯列矯正は、年齢や症状、治療目的などから治療として必要と認められる場合、医療費控除の対象になります。容貌を美化することだけを目的とする矯正費用は対象になりません。

治療のために公共交通機関を利用した通院費は対象になり得ますが、自家用車のガソリン代や駐車料金は対象外です。領収書や契約書、交通費の記録を保管しておきましょう。

支払い方法医療費を計上する年の考え方支払い方法に伴う対象外費用
現金・振込など実際に治療費を支払った年
歯科ローン・クレジット契約信販会社などが歯科医院へ立替払いした年金利・分割手数料

支払い方法にかかわらず、容貌を美化することだけを目的とした矯正費用は、医療費控除の対象になりません。

一般的なクレジットカード決済を含め、契約形態によって申告年の判断が異なる可能性があります。不明な場合は、カード会社、所轄の税務署または税理士へ確認してください。

関連記事:インビザラインは医療費控除の対象になる?申請方法や戻る費用の計算を紹介

参考:国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」

自分に合う支払い方法の選び方

支払い方法は、手元資金、毎月支払える金額、手数料を含む総支払額の3点から絞り込みます。次の順序で検討すると比較しやすくなります。

  1. 見積書で治療費総額と追加費用の条件を確認する
  2. 生活費と予備資金を残したうえで、一括払いできるか判断する
  3. 分割する場合は、院内分割・デンタルローン・カードの総支払額を比較する
  4. 支払期間中の進学、転居、住宅購入などの予定を確認する
  5. 中断・転院時の返金規定とローンの扱いを書面で確認する

総支払額を抑えたい場合は、手数料のかからない一括払いか院内分割が候補になります。手元資金を残したい場合は、金利を含めても無理なく返済できる範囲で分割払いを検討しましょう。

契約前に複数の支払い案を提示してもらい、治療計画書と見積書を持ち帰って比較することが大切です。

契約前に確認したいチェックリスト

矯正治療の契約前に確認する費用総額、手数料、精算条件の3ステップ
確認項目確認する内容
料金体系トータルフィー制か都度払いか、見積額に含まれる範囲
分割条件頭金、分割回数、実質年率、手数料、総支払額
追加費用治療延長、装置の紛失・破損、再診断などで費用が生じる条件
中断・転院未実施分の返金、解約手数料、ローン残高の扱い
医療費控除領収書・契約書の発行と保管、申告年の考え方

関連記事:矯正歯科の選び方!納得のいく医院を見つけるためのポイント

よくある質問

Q. 矯正歯科では分割払いにできますか?

院内分割、デンタルローン、クレジットカードの分割払いに対応する歯科医院があります。利用できる方法、分割回数、審査、手数料は医院や契約先によって異なるため、カウンセリング時に確認してください。

Q. 院内分割とデンタルローンの違いは何ですか?

院内分割は歯科医院へ直接分けて支払う方法です。デンタルローンは信販会社などが治療費を立て替え、患者が契約先へ返済します。デンタルローンには審査があり、金利・手数料がかかるのが一般的です。

Q. 矯正治療の費用はいつ支払いますか?

契約時、検査・診断後、装置を装着するとき、通院ごとなど、支払時期は歯科医院や料金体系によって異なります。契約前に、初回の支払額、残金の支払期限、調整料や保定装置料の支払時期を確認してください。

Q. 矯正治療を中断したら支払いも止まりますか?

自動的に止まるとは限りません。歯科医院との治療契約とローン契約は別であり、治療を中断しても返済が続く場合があります。中断時の精算と返金、ローン残高の扱いを歯科医院と契約先の双方へ確認してください。

Q. デンタルローンでも医療費控除を申告できますか?

治療として必要と認められる歯列矯正であれば、信販会社が立替払いした治療費は、立替払いした年の医療費控除の対象になり得ます。金利・手数料は対象外です。契約書や信販会社の領収書を保管してください。

まとめ

矯正歯科の支払い方法には、一括払い、院内分割、デンタルローン、クレジットカードなどがあります。分割払いを選ぶときは、月々の返済額だけでなく、金利・手数料を含む総支払額を比較してください。

治療計画書と見積書を受け取り、追加費用、支払時期、中断・転院時の精算条件を確認してから、家計に無理のない方法を選びましょう。

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この記事を書いた人

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